広島・黒田博樹アドバイザー 「注目してもらえるうちに殻を破って」来季4年目・益田武尚らにエール

[ 2025年11月8日 05:45 ]

広島の宮崎日南キャンプで投手陣の練習を見守る黒田博樹球団アドバイザー
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 広島・黒田博樹アドバイザー(50)が7日、同行していた宮崎・日南での秋季キャンプを打ち上げた。投げ込みの秋を振り返って投手陣の成長を評価。来季4年目を迎える益田武尚投手(27)の名前を挙げ、飛躍を期待した。今キャンプに参加する選手に向けて日米通算203勝を記録したレジェンドOBは「ユニホームを着ている時しかチャンスはない。注目してもらえるうちに殻を破って」とエールを送った。

 黒田アドバイザーは連日、投手陣に熱視線を送り、精力的にアドバイスを送った。

 「ブルペン、実戦なりで、凄く来年に向けての気持ちが伝わってきた。ユニホームを着ている時しかチャンスはない。来年の春のキャンプになると、新しい選手に目がいってしまう。注目してもらえるうちに殻を破っていかないと」

 今季のチーム防御率は3・20だった。昨季の同防御率2・62から悪化。再建に向けて黒田アドバイザーは新しい力の台頭を求めた。「1年間コンスタントに結果を残していける選手が1人、2人出てこないとしんどい」。今秋キャンプは7日間、宮崎に滞在。来季で育成3年目を迎える杉田にツーシームを伝授したほか、来季10年目の高橋にはフォークの積極的使用を促すなど投球の幅を広げる必要性を説いた。また、1年目を終えたばかりの佐藤柳、小船らにも助言。投手陣のレベルアップに向けてサポート。そんな中、目に留まった一人が益田だった。

 「みんな成長を感じるが、強いて言えば益田ですかね。球自体は本当に良くなってきている。あとはメンタルのコントロールをどれだけできるか。そこの壁をぶち破っていくかは彼次第」

 今季、1軍では登板4試合で防御率9・00だった。しかし新たな取り組みで光が見えてきた。シーズン終了後に球団のアナリスト、黒田アドバイザーと投球を分析。サイド気味の変則投法から繰り出されるツーシームは最大51センチのシュート成分があった。それは巨人・大勢と並んで球界トップレベルであることが判明。右打者の内角に向かって鋭く落ちる変化量をさらに生かすため、10月のフェニックス・リーグからはプレート板の踏む位置を一塁側から真ん中に変更した。

 この日の紅白戦でも進化したツーシームで内田、名原ら右打者のバットをへし折った。先発で2回無失点の好投。「3年間結果も残せていない。アピールし続けて、(1軍で)自分の道を早く歩けるようにしたい」。来季は勝負の4年目。レジェンドOBの期待に応える場所はマウンドしかない。 (長谷川 凡記)

 ◇益田 武尚(ますだ・たけひさ)1998年(平10)10月6日生まれ、福岡県出身の27歳。嘉穂では甲子園出場なし。北九州市大、東京ガスを経て、22年ドラフト3位で広島入り。23年9月6日のDeNA戦で初勝利を挙げた。今季は4試合に登板して防御率9.00。1メートル74、86キロ。右投げ右打ち。

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