阪神・藤川監督がドラ1・立石正広に〝宿題〟 大谷翔平の歩みを学べ プロでの成功例研究で成長のヒントに

[ 2025年11月6日 05:15 ]

阪神・藤川監督(撮影・中辻 颯太)
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 阪神藤川球児監督(45)が、ドラフト1位指名された立石正広内野手(22=創価大)ら新たに加入する選手に、近年成功した選手のプロでの歩みを学ぶよう求めた。具体例として、高卒入団で1年ごとに成長した大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手(31)を挙げた。自分に合うモデルケースを知ることで、焦りや背伸びを防ぐ狙いがある。5日は高知県安芸市での秋季キャンプは休養日。6日から第2クールが始まる。

 藤川監督が金の卵たちに宿題を与えた。球界で近年成功した選手のサクセスストーリーを研究しろ――。厳しい世界を勝ち抜くヒントになると訴えた。

 「直近5年でもいいですけど、どれだけの選手が、どういうふうに出てきているのか。その経緯を見ておく必要がある。(自分が)どのタイプなのかな、とか。それが測りになるんじゃないですか」

 ドラフト1位指名の立石が4日に関東地区大学選手権準決勝で敗れ、大学野球生活が幕を閉じた。それを受けて、プロ入りまでの過ごし方について言及したのが前出の言葉だ。

 鳴り物入りのルーキーの1年目と2年目の成績はどのレベルか。高くない前評判から成り上がった選手の数字の推移はどのようなものか。逆に失敗例からも学ぶ点は多い。幸い今の時代なら、何がきっかけで飛躍したのか、情報は容易に調べられる。体を鍛えるだけでなく、知識にも目を向けているところが、独特の視点を持つ藤川監督らしかった。

 「大谷選手の1年目がどうだったか。2年目どうだったか、と」

 一例として名前を出した、ドジャースの連覇に貢献した大谷は、投打二刀流という前代未聞の挑戦を前提に入団した。異色のためか「大谷選手と比べても仕方ないけど」と加えたものの、当然、その足跡も未来を照らす。1年目は試運転。その後、年ごとの浮き沈みを経て今の突き抜けた姿がある。

 藤川監督が言いたいのはまさにそこ。生き馬の目を抜くこの世界は、1年目から脚光を浴びられるほど甘くはない。球団で近年、1年目から好成績を残し続けるのは近本ぐらい。大山も佐藤輝も森下も、決して順風満帆ではなかった。前評判通りの働きができず、自分を見失うことが成長の妨げになる。成功例、失敗例を知ることが、地道な成長につながると考えている。

 「いろんな選手と比べて、背伸びをしない方が(いい)ね」

 一方で、立石の情報にはアンテナを張り続けている。報道などでコメントを把握し「自分にはまだ技術が(足りない)というのを見た。足元をしっかり見ていると思った」と好感を持っている。金の卵のふ化を、温かく、時に厳しく、見守っていく。(倉世古 洋平)

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