山本由伸の成長に感動 オリックス時代の恩師・高山郁夫氏「アップデートし続けて別次元になった」

[ 2025年11月3日 02:30 ]

ワールドシリーズ第7戦    ドジャース5―4ブルージェイズ  ( 2025年11月1日    トロント )

山本(左)からWBC優勝メダルをかけてもらう高山郁夫氏(本人提供)
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 ドジャース・山本のオリックス時代の投手コーチだった恩師の高山郁夫氏(63)が祝福した。10代の頃からメジャー移籍するまで指導。先発からの連投で胴上げ投手になった雄姿をテレビで見届け、教え子の成長ぶりを明かした。

 由伸が両手拳を突き上げた瞬間、鳥肌が立ち、熱いものが込み上げてきた。最高の舞台で世界一の投手であることを証明してくれた。同じユニホームを着て時間を共有できたことを誇りに思う。

 出会いはオリックスコーチ時代の2017年、由伸19歳の秋季キャンプ。期待は高かったが得意のスライダーを交えて投げると肘が重くなり、数日空けないと投げられない投手だった。そこから由伸自身が「肘に負担のかからない投げ方」を求めてアップデートしていく。翌18年の1月から、やり投げトレを始めた。「ウエートはしない派です」と言い、自分の体重以上の負荷をかけない自重トレに徹して「パワーではなく、自分の体を使いこなせるようになることでボールの質を上げることを目標にしています」と語っていた。

 中継ぎを任されると肘に負担がかかるスライダーではなく、カーブとカットボールの比率を高める構成に変え、連投も可能になった。そこから先発で勝てる投手になり、MLB移籍、そして今年…。「このレベルで戦うには何が必要か」を考え、肉体も投球内容もアップデートして結果を残し続けている。

 昨年は捕手に気を使っていたところもあったが、今年は自分の投げたい球を投げている。由伸という投手は「無責任な球」を投げない。両サイド、高低、奥行きの全部を使い、打者のタイミングと形を崩すために計算し組み立てた球を投げている。ポストシーズンではいつも以上に集中力を研ぎ澄ましボールを操っていた。別次元の投手になったと思う。

 ファンの方には申し訳ないが、由伸がブルペンで投げ始めたとき「投げさせないでくれよ」と思った。体が心配だった。できれば「由伸を使わないで勝ってくれ」と願っていた。だが、由伸のガッツポーズを見た瞬間、そんなことは忘れて感動していた。由伸、本当におめでとう。これからはゆっくり体を休めてほしい。(元オリックス投手コーチ)

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