巨人・長野 大学院進学へ 現役引退を発表 会見に選手ら53人駆けつけ「来すぎじゃない?」

[ 2025年10月15日 05:30 ]

メジャー志向のある岡本(手前左)に激励の花束を贈る長野(撮影・藤山 由理)
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 巨人・長野久義外野手(40)が14日、今季限りでの現役引退を発表し、都内のホテルで会見を行った。16年間の現役生活への思いや感謝を口にしたほか、指導者としての勉強のため、大学院進学を表明した。最後まで質問をのらりくらりとかわすらしさ全開の会見には、選手36人、スタッフら17人の総勢53人が駆けつけた。

 言葉、気遣い、行動…。最後まで長野らしい会見だった。引退理由は「まだまだやりたいなという思いもあったんですけど、若い選手に託して引退することを決めました」。終盤には「後ろがザワザワしてるから早く出してあげた方が」と駆けつけた後輩たちを気遣った。あまりの多さに「来すぎじゃない?」。集まった選手、スタッフは総勢53人。その全員と握手した。

 涙ではなく、笑顔があふれた。自身の顔がデザインされた箱ティッシュを持って登場。巨人とは、という質問には「プロ野球のチーム」。好きな言葉を問われると「(サポートしてくれた)ミズノです!」と笑いを誘った。選手で唯一、引退を伝えていたという盟友・坂本から花束を受け取っても笑顔で抱擁。記念撮影後はメジャー志向のある岡本に自ら用意した花束を渡し「行ってらっしゃい」と声をかけ、爆笑を誘った。

 今後については、仰天プランを口にした。「コーチのマネジメントだったり、スポーツマネジメント、そういう方法を勉強して、理論的に話をできるようにしたい」と大学院進学を表明。大学院進学は球界では珍しいが、過去には桑田2軍監督が早大大学院でスポーツ科学を学んだ例がある。進学先は「お答えできません」としたが、12月に受験予定。言葉や伝え方に、普段から気を使う男らしい選択だ。

 「勉強して、若い選手たちの手伝いみたいなことができれば」と将来像を描く。今季は17試合の出場にとどまり、大半をファームで過ごした。「ジャイアンツのファームには凄く楽しみな選手がいっぱいいる」と期待する一方で「真面目過ぎる選手も多い。少しゆとりを持ってやった方がいいんじゃないかという話をしたりした」という。自身の経験だけでなく、幅広い知識を持って助言できる指導者を目指していく。

 「周りの人たちに恵まれて、凄く最高の野球人生だった。16年間で携わってくださった全ての監督、コーチの方々に心から感謝しています」。誰からも慕われた「チョーさん」が、第2章へスタートを切った。(小野寺 大)

 ≪長野と一問一答≫

 ――引退を相談したのは?
 「選手では(坂本)勇人にしか話していない。僕にはなかった努力の才能を持っている。まだまだ若いので、もうひと花、ふた花も咲かせてほしい」

 ――阿部監督の存在は?
 「若い頃から可愛がっていただいて、自主トレも一緒にやらせてもらった。今年、監督を勝たせられなかったことが凄く残念」

 ――印象に残る試合は?
 「11年の最終戦(10月22日の横浜戦)。東京ドームで代打逆転サヨナラ満塁ホームランを打った。内海さんの最多勝、僕の初の首位打者が懸かっていたので、凄く記憶に残っている」

 ――プロとして大事にしていたこと。
 「なるべく痛いかゆいは言わないようにしていた」

 ――2度の入団拒否を経て巨人入り。
 「ファイターズ、ロッテのスカウトの皆さんに指名して良かったなと思ってもらえるように、必死に成績を残すことだけを考えてやってきた」

 (会見の最後に自ら切り出し)
 「プロ野球は審判の方がいないとできない。若い選手にも審判の方をリスペクトしてプレーしてほしい」

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