雨の人工芝で…DeNA・河田三塁コーチの観察眼 丸の動き見逃さず二走・林の生還アシスト

[ 2025年10月12日 05:28 ]

セCSファーストステージ第1戦   DeNA6―2巨人 ( 2025年10月11日    横浜 )

<D・巨>3回、河田コーチ(右)の好判断で生還する林(撮影・島崎忠彦)
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 悪天候だからこそ生まれた好走塁で、DeNAが1点をもぎ取った。試合前から降り続いた雨の影響で人工芝の横浜スタジアムは滑りやすい状況だった。

 1―0の3回1死二塁。蝦名が左前に打球を放つと河田三塁コーチは左翼手・丸の動きをうかがった。「丸が下が濡れているのをかなり様子見していた」。丸は「気は使った」とステップを小さく慎重にボールに入った。その隙を突き、二塁走者の林に肩を回した。「もう一歩最後にグッとチャージしていたら、走らせなかった」というギリギリの判断が功を奏した。

 濡れたボールは滑りやすく、普段通りの送球は難しい。河田コーチは「外野手の立場からしたら、ゴロが転がってきたらボールが濡れているから、プレッシャーが全然違う」と説明する。実際に丸も「もうちょっとしっかり返球できれば良かった」と悔やんだプレーだった。

 原付バイクの法定速度よりも速い時速31・8キロを誇る俊足・林は、三塁手前で「下がグチャグチャだったので慎重に入った」と速度を落としていたが、ベースを蹴ると加速。頭から滑り込み「無事に生還できて良かった」と表情を緩ませた。

 シーズン中なら無理をさせない場面。一、三塁として2番以降の打者に回す選択肢もあった。だが相手投手はDeNAキラーの山崎で、河田コーチは「短期決戦は取れる時に取っておかないと。一、三塁ならゲッツーもある」と思い切った。

 「雨の要素が強い」と総括した好走塁。2位で迎えた本拠地開催で、雨も計算に入れた大きな1点だった。(神田 佑)

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