雨のCS男!DeNA・筒香 2発で突破王手 17年泥だらけ甲子園のように“雨を味方に”4安打でけん引

[ 2025年10月12日 05:29 ]

セCSファーストステージ第1戦   DeNA6―2巨人 ( 2025年10月11日    横浜 )

<D・巨>6回、ソロを放つ筒香(撮影・光山 貴大)
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 「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」が11日、開幕し、2位のDeNAが3位・巨人を6―2で下した。4番に座った筒香嘉智外野手(33)が決勝弾を含む2本塁打をマークするなど、4安打3打点の大暴れ。雨が降りしきる中、打線をけん引した。2年連続の下克上日本一へ、12日の第2戦は引き分け以上でファイナルS進出が決まる。

 横浜はあの日と同じ雨だった。それでも筒香は「全く覚えていない」とニヤリ。忘れるわけがない。17年10月15日、阪神とのCSファーストS第2戦の甲子園。泥だらけになって戦った一戦だ。

 試合前、三浦監督は「雨を味方につけよう」とナインに伝えていた。その言葉通り、筒香はあの雨の甲子園以来のCS4安打を放った。0―0の2回、山崎のスライダーを右翼席に運び先制すると、3回は右前適時打。6回には「インパクトで強い打球を打つことだけをイメージした」と、再び右腕から左翼ポール直撃のソロ。8回にも左前打と広角に打ち続けた。

 8年前も試合前から雨が降っていた。打席で球をよけ転倒し、泥だらけとなったユニホーム姿は語り草だ。その試合同様、この日も決勝打を放ってみせた。CS通算8本塁打、同17打点はセ・リーグタイ記録となった。雨対策には「細かいことを言えばたくさんある」と多くは語らなかったが、「短期決戦は自分の形どうこうではない」と言った。

 あの言葉があったから、今がある。師弟関係にある村田野手コーチから、打率・115、1本塁打の不振で出場選手登録を抹消された春先に「あと何年できるか考えよう。この不調を乗り越えたら、(あと数年は)長くできるぞ」と声をかけられた。どん底にいた筒香が、前を向くきっかけになった。後半戦は調子を上げ、8月以降に14本塁打。今季最終戦で6年ぶりの20本塁打を達成しCSに乗り込んだ。

 本拠地はCS仕様で360度がDeNAファンで埋まり、イベントではファンが「ウエーブ」や「人文字」で盛り上げ、ナインを後押しした。その期待に応え、今季限りで辞任する三浦監督を笑顔にした筒香は力を込めた。

 「選手全員で三浦さんを最後に良い表情にしたい。選手は頑張らないと」

 大砲には雨が似合う。さまざまな思いを抱きながら、2年連続の下克上日本一へ最高のスタートを切った。(大木 穂高)

 ≪CS2度目弾弾は日本人初≫筒香(D)が17年ファーストS第2戦に次ぎ2度目のゲーム4安打で2本塁打、3打点。CS通算本塁打が8本となり、歴代5位タイに浮上。セで8本はウッズ(中)に並ぶ最多本数で、通算17打点も阿部慎之助(巨)、森野将彦(中)に並ぶセCS最多記録になった。また、プレーオフ、CSのマルチ本塁打は17人、20度目。自身は17年ファイナルS第5戦以来2度目になるが、1人で2度はフェルナンデス(西)が04年に2度、デスパイネ(ロ、ソ)が16、18年に記録して以来3人目で、セおよび日本人では筒香が初。ゲーム10塁打はセCSの新記録だ。

 ▼DeNA・三浦監督 ゴウ(筒香)が勢いを付けてくれた。グッと流れを引き寄せてくれたホームランだった。(シーズン)後半は特にずっと状態がいい。

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