ロッテ・美馬学 引退試合で魂の6球 浅村から三振奪うもバランス崩し謝罪「肘が…アサ、本当にごめん」

[ 2025年9月30日 18:07 ]

パ・リーグ   ロッテー楽天 ( 2025年9月30日    ZOZOマリン )

<ロ・楽25>浅村への第1球を投げる美馬(撮影・長久保 豊)
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 今季限りで現役を引退するロッテの美馬学(39)が、引退試合で古巣・楽天を相手に登板し、15年間の現役生活に別れを告げた。

 昨年6月7日の広島戦以来480日ぶりにまっさらな1軍マウンドに上がった右腕。先頭の浅村と対峙すると帽子を取り一礼。初球に140キロ直球を投げ込んだ。

 すでに右肘は限界だった。カウント2―2からはボールがすっぽ抜け、打者の背中を通過。フルカウントから投じたボールも再びすっぽ抜け、浅村の後頭部付近を通過していくと、バランスを崩して倒れ込んだ。しかし浅村がスイングし、空振り三振。全身全霊をかけて投げ切った魂の6球だった。

 その後は打席で拍手する浅村とがっちり握手を交わすと、やりきった表情で周囲に向かって頭を下げた。吉井監督が歩み出て肩を寄せてねぎらう中、2番手に中大の後輩・沢村がコールさせれると、球場からはさらに大きな歓声。後輩と抱き合いボールを託し抱き合うと、大きな「美馬コール」と拍手に包まれながらマウンドを降り、最後は笑顔でチームメートと握手。マウンドに別れを告げた。

 降板後は「3球目に肘が…。本当に最後までやり切れたのかなと思います。本当にアサ(浅村)ごめんって感じです。本当に本当にごめんって感じです。でも自分としては本当に投げられなくなるまでやれたかなと思います」とコメントした。

 東京ガスから10年ドラフト2位で楽天入り。13年の巨人との日本シリーズでは第3、第7戦に先発して計11回2/3を無失点に抑えて球団初の日本一に貢献し、MVPにも輝いた。19年オフに国内FA権を行使してロッテに移籍。20、22年に10勝を挙げた。だが、3試合のみの登板でプロ初の0勝に終わった昨年に続き、今季は1軍登板がなかった。

 ◇美馬 学(みま・まなぶ)1986年(昭61)9月19日生まれ、茨城県出身の39歳。藤代から中大、東京ガスを経て、10年ドラフト2位で楽天入団。17年には自身初の開幕投手を務め、2桁勝利(11勝)を挙げた。19年オフにロッテにFA移籍。通算成績は266試合で80勝88敗、防御率3.94。1メートル69、75キロ。右投げ左打ち。妻は女優の美馬アンナ。

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