巨人・近藤は大ケガ乗り越え最後のマウンドへ「前例つくったらいいやん。俺が復帰したる」

[ 2025年9月29日 08:00 ]

巨人・近藤大亮
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 今季限りで現役を引退する巨人・近藤大亮投手(34)が27日のイースタン・リーグのロッテ戦で最終登板のマウンドに上がった。オリックス時代に同僚だった大下相手に全球直球勝負で3球三振。最後は雄叫びを上げながら最速140キロで空振り三振に仕留めた。

 不屈の精神でマウンドに戻ってきた。23年オフに金銭トレードでオリックスから加入。昨季は1軍登板なしに終わると、「今年、結果出さないともうユニホームを脱ぐ」。意気込んで今季に臨んだが、悪夢が待っていた。3月13日のソフトバンクとのオープン戦で右肩けん板を断裂。医師からは同様のケガから復帰した前例はないと言われた。心が折れかけたが「じゃあ前例つくったらいいやんって話になって。それで俺が復帰したる」と奮起。“引退”の二文字は常に頭の中にありながら「最後、正直マウンドに上がらないと意味がないと思ってやってきた」と懸命にリハビリに取り組んだ。

 今でも球を投げる際は全球痛い。それでも、投げ始めた頃は100キロも出なかった球速は最後には140キロを計測。まさに努力の結晶だった。どんなに肩が痛くても、毎日100球以上の投げ込みを自身に課した。どれだけ時間がかかっても「昨日よりは強く投げられるようにと。常に昨日の自分に勝ち続けることができたかなと思います。正直、このチームで1番傾斜で投げたんじゃないかなっていうぐらい、ずっと毎日投げてました」。引退を表明した24日もたった一人でジャイアンツ球場のブルペンで腕を振る姿があった。

 「全力で腕振ってるところをマウンドで見せられたら。故障班で一緒にやってきた3軍の人たちとか、故障してる人たちに見せられたら」。そう願って立った最後のマウンド。不屈の3球は多くの野球人を感動させたに違いない。(記者コラム・村井 樹)

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