阪神 クセ者坂本の存在で怖い下位打線

[ 2025年9月28日 08:00 ]

セ・リーグ   阪神3-5中日 ( 2025年9月27日    甲子園 )

<神・中24> 8回、打席に立つ坂本 (撮影・亀井 直樹) 
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 【畑野理之の談々畑】8回無死一塁、坂本誠志郎が打席へ向かうと、いつもよりもホームベースから離れて立っていた。記者席から、確かにそう見えた。いい当たりの左飛だったが、先発の高橋宏斗に対するそれまでの3打席は、もう少し本塁ベースに近づいていた。つまり、普段と同じ位置で空振り三振、中前打、投直だった。

 この日は試合に負けたので坂本本人に確認するのを遠慮したが、たまにこういう打席があるので聞いたことがある。例えば最近だと23日のDeNA戦(横浜)でアンソニー・ケイと対戦した時は、本塁ベースからかなり離れていたし、普段はバッターボックスの捕手側の白線に置いて構えていた右足スパイクも投手方向に寄せていた。立っていたのは長方形のほぼ真ん中だった。

 「工夫はいろいろしています」という。ケイの時のように極端ではなくても、少しだけ後ろに引いたり、投手が振りかぶった瞬間に動いたりしている。内(=ふところ)を広く見せて実は外角をスイングしにいったり、その逆だったり…。打席の中でも激しい駆け引きを行っている。

 「それはいろいろなんですけど、キャッチャーに“なんだなんだ?”って考えてもらおうと思って。ピッチャーでも(巨人の)山崎伊織や(DeNAの)大貫晋一らはマウンドで気付いて“ん?”っていう顔をしますね」

 今季はキャリアハイの115試合に出場して規定打席未満ながら打率・246。特筆すべきはリーグ6位の53四球を選んで、出塁率は近本光司、中野拓夢、佐藤輝明、森下翔太を抜いて・357まで跳ね上がる。

 「なんで今年四球が増えたのか自分でも理由がわからないんですよ。でも、こんなボクを歩かせるなんて、ボクが相手のキャッチャーだったらもったいないのにと思っちゃう。“ほら、早く打て”って初球から真っすぐ投げますけどね」

 なんか坂本の話を聞いていると、こんなやりとりも、報道を通じて初球真っすぐを投げさせるための駆け引きかもしれないと思えてしまう。阪神は打順1番から5番まで並み居る強打者が並んでいるが、下位打線にも一筋縄ではいかないクセ者が一人いるのは間違いない。

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