オリックス・杉本、阿部が抱くかつての同僚、巨人・近藤への思い

[ 2025年9月28日 08:00 ]

巨人・近藤大亮
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 巨人・近藤大亮投手(34)が、27日のイースタン・ロッテ戦で引退登板を終えた。球場には福良GMや岸田監督、平野佳寿や山本由伸をはじめとした、23年まで在籍したオリックス関係者たちから大量の花が届いていたようだ。

 記者は24年からオリックスを担当し、近藤23年11月に金銭トレードで巨人へ移籍した近藤とは面識がない。ただ、今のオリックス戦士が、かつての同僚右腕に抱く思いに触れる機会があった。25日のロッテ戦で、杉本は近藤が使用していた登場曲「WINNERS HIGH」(TUBE)をバックに1打席目から登場。9回無死一、三塁でロッテ・菊池から中前適時打を放つなど、ドラフト同期で同学年の特別な存在に思いをはせて臨んでいた。

 「“登場曲使って。こんなことお前にしか言われへんから”って、連絡がきて。僕も使うつもりやったんで、“そのつもりやで”って(返した)。あいつTUBEめっちゃ好きなんで、きょうはTUBEメドレーで。あいつの車はほとんどTUBEしか流れないんで。1年目に神戸の寮に住んでいたときのことを思い出しました」

 社会人時代からの仲で、「ジャパンの選考合宿みたいなので同じ部屋になって、そこで仲良くなって。同じチームになれたらいいなって言っていたら、オリックスに2人で入れた」と出会いを振り返る。今年3月13日のソフトバンクとのオープン戦で右肩けん板を断裂しながらも、最後まで懸命にリハビリに取り組み続けてきた近藤の姿に、力をもらっていた。

 「トレーニングをめちゃくちゃストイックにする姿もずっと見てきたんで。すごく刺激になりましたし、切磋琢磨(せっさたくま)できた仲間でした」

 近藤から背番号20を受け継いだ阿部も、「めちゃくちゃ尊敬しているし、かっこいいと思います」と生き様に感化された一人だ。阿部がルーキーイヤーだった21年、右肩痛でシーズンの大半を2軍で過ごした際にリハビリを共にしていたのが、右肘のトミー・ジョン手術から復活を目指し、育成契約となっていた近藤だった。同じ社会人出身の中継ぎ右腕として、見習うことが多かった。

 「野球に対する姿勢だったり、一球一球に魂を込めて投げるタイプなので。見習うところが多かった。大亮さんがいなかったら、僕も3連覇の時は投げれてなかったと思うので」

 近藤からは引退報告の際のやりとりで、「お前はもうちょい頑張れよ、まだできるやろ」と背中を押されたという。「正直、僕も体の状態があんまり良くなかったりとかあったんですけど、大亮さんの話を聞いていたら、僕のコンディションなんて屁でもないなってすごく感じるので。前向きな言葉をずっとかけてもらっているので、まだまだやらないといけないなと」。杉本も同様に、「1年でも長くできればいい」と力を込めていた。今年も出会いと別れの季節を迎えたプロ野球で、戦友から思いを託された選手らが、残りの野球人生を駆け抜ける。(記者コラム・阪井 日向)

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