中日 「きょうで現役生活が終わります」中田翔涙の引退セレモニー 

[ 2025年9月19日 22:26 ]

セ・リーグ   中日2ー6ヤクルト ( 2025年9月19日    バンテリンD )

引退試合にサプライズで栗山氏(右)から花束を渡され涙を流す中田(撮影・椎名 航)
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中日中田翔内野手(36)の引退セレモニーが19日、バンテリンドームでのヤクルト戦後に行われた。

 
 パドレスのダルビッシュ、巨人・坂本、丸のビデオメッセージに中田の涙腺はどんどんゆるくなった。来場するはずのなかった日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー、稲葉篤紀2軍監督が花束を持って登場すると大粒の涙がこぼれた。

 プロ生活18年間。「きょうで現役生活が終わります。心技体がそろわないとこの世界で通用しないことがわかった」

 全球団本塁打。3球団での開幕本塁打。記憶だけでなく、記録も球史に残した。

 「(プロ生活では)上手くいかなかったことの方が多かったかも知れない。心残りはドラゴンズの力になれなかったこと。本当にすいませんでした」

 そんな中田を支えてくれたのが家族だった。夫人と2男2女の家族には「ずっとオレを支えてくれてありがとう」。母・香織さんには「オカン、今まで色々なことがあったけど、ずっとオレの味方でいてくれてありがとう。いつもいつもオカンに背中を押してもらったことを覚えています。本当にありがとう」と感謝した。
 
 試合は負けたが、この日のバンテリンドームは“中田一色”だった。試合前からバンテリンドームは賑やかだった。多くの球界関係者から200以上の花が届けられ、中田が「大将」として慕われていたことがあらためて伝わってきた。

 8月15日の引退会見から1カ月以上が過ぎたが、周囲からは惜しむ声が今でも届く。

 会見で口にした「最後は野球を好きで終わりたい」。その言葉を体現するようにこの日は、午後1時半過ぎにグラウンド入りすると、最初に一塁の守備に就き、その後はナインと談笑した。

 これまでのプレッシャーを吹き飛ばすようにフリー打撃ではヒット性のライナーを連発。ロッカーに引き揚げる前にはヤクルトベンチに挨拶。和やかな雰囲気で試合前練習を終えた。

 「本当に引退してしまうのか」。プロ18年間で現役歴代2位の通算309本塁打、打点王3度のスラッガーのパワフルさは変わらなかった。

 試合前の円陣では声出しをした。「4番・一塁」で出場した第1打席、満員のファンから大声援が送られるなか初回2死一塁はヤクルト先発・吉村の147キロ直球にフルスイングも空振り三振。ファンへ感謝の思いをバットに込めた。

 第1打席を終えると交代。ベンチ最前列で最後の舞台を目に焼き付け現役に別れを告げた。


 ◇中田 翔(なかた・しょう)1989年(平元)4月22日生まれ、広島県出身の36歳。大阪桐蔭では1、2年夏、3年春と3度甲子園出場。高校通算87本塁打。07年高校生ドラフト1巡目で日本ハム入団。14、16、20年に打点王。21年8月に無償トレードで巨人移籍。24年からは中日でプレー。13、17年WBC、15年プレミア12日本代表。1メートル84、107キロ。右投げ右打ち。

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