阪神 坂本誠志郎 家族へ尽きない感謝 3人の子供に「パパをしていた記憶を残したい」

[ 2025年9月9日 05:15 ]

阪神・坂本色紙
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 阪神・坂本誠志郎捕手(31)が2リーグ制以降ではプロ野球史上最速のリーグ優勝達成から一夜明けた8日、本紙の取材に応じた。愛妻家で3児の父でもあるグラウンド内外の司令塔は過酷なシーズンを戦う中で家族への感謝も激白。虎の正妻、そして父、夫の顔を持つリーダーが2年ぶりの日本一にも力強く導く。

 坂本は、虎の正妻である前に一家の大黒柱でもある。“胴上げ捕手”として2年ぶりのリーグ優勝を果たした7日広島戦の時点で自己最多の103試合に出場。過酷なポジションで長いシーズンを戦う裏には、最愛の家族の存在があった。

 「上の(子供)2人は野球をやっている人っていうのは分かってる。“今日タイムリー打ったね、凄かったね”とか“今日は残念だったね、明日頑張ってね”とか気持ちが伝わるだけで凄くうれしい。どれだけ自分が悪い状態でも家に帰って子供たちの寝顔を見たらその一瞬は全部忘れる」

 3児のパパは毎朝、6歳の長女と3歳の長男を幼稚園に送ってから甲子園に向かう。「奥さんを助けたい思いもあるけど、僕のエゴかもしれない(笑い)。ちゃんと子供たちにパパをしていた記憶を残したいので」。

 グラウンドで懸命に投手陣をリードするのと同じパワーバランスで、父としても“全力プレー”で子供にも接する。だからこそ、家族に活力をもらえることだってある。思い返したのは、昨年5月の坂本家での出来事。当時、打率1割台に沈み、苦しんでいた。帰宅すると妻からあることを告げられた。

 「長男がその頃、プレ幼稚園で。歯を食いしばって涙をためながらげた箱に靴を入れてお母さんとバイバイしたのを聞いたんです。僕も野球で苦しかったんですけど、こんなことで悩んでいたらあかん。俺も頑張らないとと思えた。凄い勇気をもらいましたね」

 想定を上回る子供の成長速度には今年も何度も驚かされた。「1週間遠征に出ている間にこんなことできるようになった、こんなこと話せるようになったとかが多くて。それって嫁さんがしっかり育児をしてくれているからだと思う。育児に携われていない悔しさとかはないんです。嫁さん凄いなって」。

 1歳の次女も合わせ3人の子供たちの世話、育児を担う妻への感謝は尽きない。背負っている“負い目”は相当だ。「(妻は自分に)めちゃくちゃ不満があると思いますよ。だって18時に試合が始まるのに朝10時半ぐらいに家出ているんですよ。帰ったら22時半ぐらい。12時間家にいるけどそのうちの7、8時間は寝てる。ほとんど家のことはできない。世の中のお父さんに比べて何もしてない…」

 試合のない月曜日は「できるだけ妻に楽をしてほしい」と掃除、洗濯と自宅を駆け回る。「でも洗濯物の畳み方が気に入らなかったら嫁さんが畳み直す(笑い)」とグラウンドでは巧みなリードで敵を手玉に取る背番号12も勝手の違う家事に苦笑いを浮かべる。

 優勝を決めた7日、ルーティンの早出練習を終えた坂本は家族へのメッセージを色紙に記した。「ありがとう!」と書き終えた後、少し考え「これからもよろしく!」と追記した。家族の絆が、坂本を強くする。 (遠藤 礼)

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