石垣元気、佐藤龍月…黄金世代抜けた健大高崎「主将キャラじゃない」石田雄星主将が目指す新スタイル

[ 2025年9月6日 12:00 ]

主将に就任した石田(撮影・柳内 遼平)
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 秋季高校野球群馬県大会は6日、開幕した。上位2校が来春選抜の重要な選考資料となる関東大会(10月18日開幕、山梨)に出場する。

 4季連続甲子園出場中の健大高崎(群馬)は外野手・石田雄星主将(2年)の下、新たなスタートを切った。24年選抜で甲子園初優勝に導いた左腕・佐藤龍月(3年)、右腕・石垣元気(3年)ら黄金メンバーが抜けた新チームをどうけん引していくのか、新主将に話を聞いた。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

 今夏の甲子園では初戦の2回戦で京都国際に敗れ、栄光の歴史をつくった世代が終わりを迎えた。鉄壁投手陣を形成した石垣元気、佐藤龍月、下重賢慎、関東屈指の捕手として名高い小堀弘晴、不動の遊撃手で主将を務めた加藤大成ら主力メンバーが引退。毎年のことだが新チームは経験の浅い選手たちで挑む。1年夏から甲子園に出場した経験を持つ俊足巧打の外野手・石田が主将に就任した。

 「新チームが始まるまで自分はキャプテンをやるキャラではないと思っていたんです。ただ、事前にコーチやトレーナーの方から“お前がやるしかない”と言っていただいてはいたんですけど、まさか自分とは…。ただ、任命していただいたからにはみんなを引っ張っていく存在になろうと決めました」

 甲子園から群馬に帰ってきた翌々日だった。新チームとして最初のミーティングで「主将・石田雄星」が発表された。だが、夏の日本一を目指していただけに切り替えは簡単にはいかない。「3年生は凄く心の支えだったのでショックや悲しみはありました」とした上で、「新しいチームも個性あふれる集団。3年生がかなえられなかった明治神宮大会出場を目指したい」と前を向いた。

 前主将の加藤はプレーでも、言葉でも、生活態度でもチームを引っ張る「ザ・主将」であった。石田は異なるキャプテン像を目指すという。

 「加藤さんにはどうやってまとめていけばいいのかずっと相談させてもらっています。自分にはまだキャプテンらしさはない。それをマイナスではなくプラスに捉えたい。絶対的な人物がいない状況でチーム全体としての力を身に付けていきたい。オール・フォー・オール(みんながみんなのために)を目指していきたいです」

 新たな健大高崎がどんなチームか、まだ本人たちも確信が持てない状態で来春の選抜出場を目指す秋は始まった。勝ちながらスタイルを構築できるチームにこそ、春の甲子園に出場する権利を勝ち取ることができる。

 「このチームには世間から注目されるタレントはいないと思います。その中で健大野球を全うする。1人、1人の個人能力ではなく、チームとしての徹底力を高めて戦うようなチームだと思う。地に足をつけて勝ちにどん欲なチームになりたいと思います」

 これまで不動のトップバッターとして活躍を続けてきた石田が背負う新たな大役。少し大人に近づいた顔つきで決意表明した。 

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