阪神・熊谷敬宥が遊撃、木浪聖也が三塁でスタメン 2選手とも無安打だったが持ち味発揮しアピール

[ 2025年8月13日 08:00 ]

セ・リーグ   阪神2―9広島 ( 2025年8月12日    マツダ )

<広・神>初回、送りバントを決める熊谷(撮影・成瀬 徹)  
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 【畑野理之の談々畑】この日の阪神のスタメンを見て、少し驚いた。佐藤輝明の名前がない、中野拓夢も外れている……が、ここじゃない。前川右京の初めての打順4番も確かにビックリしたが、注目したのは遊撃に熊谷敬宥、三塁に木浪聖也だったこと。ふ~ん、そうなんや。逆じゃないんやなあ。

 熊谷の遊撃スタメンは今季9度目で、木浪の三塁でのスタメンは4度目だが、この並びで同時に三遊間を守るのは今季初めてだ。もちろん昨年までも一度もない。木浪はウエスタン・リーグでも三塁で先発出場している。この日の試合前のフリー打撃でも、シートノックでも三塁に就いており準備はしていた。遊撃争いは小幡竜平がリードして、この2人が追いかけている状況だが、熊谷が番手を上げてきているということだろう。

 広島先発が左腕の床田寛樹だったため、佐藤輝や中野に休養日を充てられたのかもしれないが、熊谷にとっても木浪にとってもアピールチャンスだ。

 初回無死一塁では熊谷がきっちりと送りバントを決めた。3回無死一、二塁でも相手一塁手のエレフリス・モンテロがかなりの前進守備を敷いてコースを狭められていたためファウル、ファウルで追い込まれたが、最後はヒッティングでボテボテの遊ゴロを転がして三塁に走者を進めた。前川右京の投手強襲安打で先制点につながり、この進塁打が生きた。

 その3回に2死満塁で回ってきた木浪はフルカウントから押し出し四球を選び2点目。9日のヤクルト戦の決勝押し出し四球に続いて、ここでも満塁男の本領を発揮した。3回裏の守り、大竹耕太郎がモンテロに逆転3ランを食らった直後にもスッとマウンドまで歩み寄ってひと声をかけるのも、いつもの光景だった。2選手とも無安打だったが、持ち味は発揮したと思う。

 春季キャンプやオープン戦の頃は熊谷が三塁で、木浪が遊撃でノックを受けることが多かったが、藤本敦士総合コーチは「熊谷は本当に死に物狂いでやっている。遊撃手として十分な戦力として起用している」と説明。小幡、木浪、そして高寺望夢とライバルたちはみんな左打ちだが、熊谷は唯一の右打ち。試合は逆転負けで、しかも大差がついてしまったが、しばらく続く接戦の遊撃争いは楽しみになった。 

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