阪神・近本光司が300度目マルチ 張本、長嶋、王以上のペースだ!川上哲治に迫る3.02試合に一度

[ 2025年8月9日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1―3ヤクルト ( 2025年8月8日    京セラD )

<神・ヤ>8回、近本は右前打を放つ(投手・小沢)(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 2点劣勢の延長12回2死一、二塁。この日6打席目を迎えた阪神・近本はフルカウントから星の外角直球を三遊間へ運んだ。一塁へ全力疾走。しかし…一歩及ばずアウト。球場内から漏れた大きなタメ息を背に受け止めつつ、ベンチへと引き揚げた。

 それでも、この日の2安打で、一つの節目に到達していた。通算300度目のマルチ安打だ。

 「自分が成績を残すことが一番。それがチームの結果につながる役割だと思っている。個人、個人が自分のやるべきことをしっかりやって100%に近いパフォーマンスを継続することが大事」

 シーズン前に掲げていた目標を、グラウンドで体現する日々を積み重ねる。この日も1点リードの6回に高梨から左前打を放つと、8回2死無走者では小沢から右前打。得点には直結しなかったが、華麗なバットコントロールを駆使して広角へ打ち分けた。

 打つだけではない。無死一塁で臨んだ延長11回の5打席目は、3球で追い込まれながらも、矢崎のフォークを見極め四球を選んだ。打って良し、選んで良しの頼れるリードオフマンの躍動ぶりは、この夜も顕著だった。

 906試合目で300度目のマルチ安打を記録。実に3.02試合に1度のペースだ。これは通算2351安打を放ち「打撃の神様」と呼ばれた、あの川上哲治(巨人)の2.95試合に1度ペース(1979試合671度)に匹敵する数字。張本勲(2752試合855度)や長嶋茂雄(2186試合694度)、王貞治(2831試合736度)ら、あまたの名選手をも上回るハイペースと言える。

 今季33度目のマルチで打率.290に上昇し、リーグ2位を維持した。それでも個人記録に全く興味を示さない男は試合後、コメントを残すことなく球場を後にした。虎の安打製造機が追い求めるのは、勝利につながる1本だけだ。(石崎 祥平)

続きを表示

この記事のフォト

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年8月9日のニュース