中日・金丸夢斗 登板日全て生観戦してくれた両親の前で、夢のプロ1勝 憧れ今永の激励力に

[ 2025年8月8日 05:45 ]

セ・リーグ   中日8―3阪神 ( 2025年8月7日    バンテリンD )

<中・神>プロ初勝利を挙げた金丸(左)はウイニングボールを手に井上監督と笑顔で握手(撮影・椎名 航)
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 中日のドラフト1位・金丸夢斗投手(22)が7日、阪神戦に先発してプロ自己最長タイの8回を6安打3失点と好投し、待望の初勝利を挙げた。10試合目の登板でつかんだ「10度目の正直」だった。首位を走る強力打線をねじ伏せて、チームの連敗を3で止めた。将来のエース候補の記念の白星で、広島を抜いて4位に再浮上した。 

 井上監督に肩を抱かれて祝福された中日・金丸が、飛びっきりの笑顔を見せた。プロ10度目の登板で、自己最長タイ8回3失点でプロ初勝利。ようやく、つかんだ記念球を手に、喜びをかみしめた。

 「ホッとしました。どこまで勝てないのかと思っていたので」

 苦闘の1年目を象徴するマウンドだった。阪神・伊原とのドラ1左腕対決で、援護をもらった直後の失点を2回から3イニング連続で繰り返した。7、8回に奪った6アウトの決め球は全て直球。ふがいない自分を振り払うような真っ向勝負だった。

 負けられない理由がある。4月下旬、尊敬するカブス・今永から激励メッセージが届いた。「今永さんから(高橋)宏斗に“金丸君のことは存じ上げております。よろしく頼む”と連絡があったそうです。僕は今永さんと、お会いしたことはないのですが、気にかけてくれているんだなと、うれしかった」

 DeNA時代の背番号21に憧れ、関大2年から同じ番号を愛用。高橋宏を通じお礼の電話をすることはできたが、「ちゃんとした立場になってから会いたいので」と、あえて電話しなかった。球界屈指の左腕と同じ高みにたどり着くまで勝ち続ける。そんな思いがこもった116球だった。

 アマ野球の審判員を務める父・雄一さんと歩む野球人生。二人三脚で目指した甲子園は届かなくとも、たどり着いた夢舞台で、登板日全て生観戦してくれた両親に勇姿を届けた。「一番近くで支えてもらいましたし、いい姿を見せられて良かった。まだまだスタート。もっと勝っていけるように」。背番号21が真剣勝負の舞台に立った。 (湯澤 涼)

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