伊東勤氏 大谷の投球は完璧 ヌートバー三振斬りに見た変わらない腕の角度

[ 2025年8月8日 01:32 ]

ナ・リーグ   ドジャース3―5カージナルス ( 2025年8月6日    ロサンゼルス )

<ドジャース・カージナルス>力投する大谷(撮影・小海途 良幹)
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 【伊東勤 視点】大谷の投球は完璧だった。足を上げて、右の軸足に乗っている時間が長く、体重移動がスムーズにできている。着地した左足と右足のバランスが取れているので投げた後のフォームも崩れていない。リリースポイントも安定してボールがバラつかない。目いっぱい投げているようには見えないが、球速160キロの力のあるボールが行っていた。

 圧巻だったのはヌートバーとの対戦だ。第1打席はカウント1―2から真ん中高めに浮き上がるような直球で空振り三振。第2打席は初球に約122.5キロ、MLBの表記ではスイーパーだが、ブレーキのかかったカーブでストライクを取った。2球目はスプリット、3球目は158キロの速球で空振り。最後は縦スラで空振り三振に仕留めて一度もバットに当てさせなかった。球種によって腕のアングルを変えずに投げることをテーマにしているようで、同じ角度でこれだけ切れと精度の高い球を投げられたら打者は対処しようがない。

 本塁打も見事な一撃だった。内角への厳しい球に対し、しっかりと自分のポイントまで呼び込んで体に巻き付くようにバットが出ている。中堅方向への打球はいいときの傾向で打撃全体は上向いているといっていい。二刀流の疲れは感じるが、ビジターのエンゼルス戦を含めて地元の試合が続くので、体が慣れてくれば、数字も付いてくる。これからの大谷は本塁打というよりもポストシーズンに向けて勝つための打撃に徹すると思う。(スポニチ本紙評論家)

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