【甲子園】広陵が史上最遅の午後7時29分開始の試合を制して80勝 堀田昂佑が1失点完投

[ 2025年8月8日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権大会1回戦   広陵3―1旭川志峯 ( 2025年8月7日    甲子園 )

<広陵・旭川志峯>スタンドへ駆け出す広陵ナイン(撮影・岸 良祐)
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 1回戦2試合が行われ、広陵(広島)が旭川志峯(北北海道)を下し、3大会連続で初戦突破した。試合開始が大会史上最遅の午後7時29分となった一戦は、エース右腕の堀田昂佑投手(3年)が3安打1失点完投と軽快な投球で締めた。横浜(神奈川)―敦賀気比(福井)、高知中央(高知)―綾羽(滋賀)の2試合は、きょう8日に雨天順延となった。

試合結果

 重圧を振り払った。9回2死一塁からの124球目。堀田が選んだのは得意のフォークだった。10奪三振で3安打1失点完投。チームを3大会連続の初戦突破に導くとともに、歴代5位タイとなる甲子園通算80勝目をもたらした。

 「勝てたことでとにかくホッとした。みんなで勝ちたい。それだけを考えていた」

 4回に1点を先制されたが、確実にアウトを積み重ねた。試合開始は「いつもは練習も終わって、寮で食事をしているころ」という大会史上最遅の午後7時29分。朝夕2部制ならではのナイターとなったが、抜群の投球テンポで試合を進めた。試合時間は1時間46分で、継続試合のリミットとなる同10時も悠々クリア。U18日本代表候補の実力を示した。

 今年1月に野球部寮内での暴力事案が発生したことが、大会出場決定後に明らかになった。高野連からは3月に厳重注意処分が下っていたが、チームを取り巻く環境は一変。選手たちは従来、スマートフォン禁止でSNSなどに接する機会はなく、堀田は「詳しいことは知らなかった」と明かすが、「ここに来るまで控えの選手たちも含めて多くの仲間が支えてくれた。その恩返しのためにも勝つしかないと、自分を鼓舞していた」と語った。

 監督として春夏通算41勝目は歴代単独7位。ただ、不祥事による責任を痛感していた中井哲之監督は、試合後に涙を隠さなかった=写真。「いろんなことでご心配をおかけした。これまでと違う大会だが、粛々と全力でやるだけ。選手には笑顔で、と言ったが、私が笑顔になり切れなかった」。難しい状況の中での勝利。「優しく、厳しい、父親のような監督です」という堀田の言葉が指揮官の心にも響いた。 (鈴木 光)

 ○…広陵―旭川志峯の試合開始時間は、午後7時29分。21年高川学園(山口)―小松大谷(石川)1回戦の同7時10分を更新する大会史上最遅の試合開始となった。21年の同戦の試合終了は、大会史上最遅の同9時40分だったが、今回は試合時間1時間46分で同9時15分に試合を終えた。

 ○…広陵は甲子園春夏通算80勝目とし、松山商(愛媛)に並ぶ歴代5位に浮上。広島勢は夏の甲子園122勝目で愛媛勢に並ぶ8位となった。

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