【甲子園】サウスポーが熱い夏 津田学園の桑山晄太朗が12回完投「最後は気力」

[ 2025年8月8日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権大会1回戦   津田学園5―4叡明 ( 2025年8月7日    甲子園 )

<津田学園・叡明>延長12回、雄叫びを上げる津田学園・桑山(撮影・五島 佑一郎)
Photo By スポニチ

 1回戦2試合が行われ、津田学園(三重)が叡明(埼玉)を延長12回タイブレークの末にサヨナラ勝利で破った。最速149キロ左腕の桑山晃太朗(3年)が9奪三振4失点で12回完投勝利の力投。同点の延長12回に相手の適時失策で決勝点が入り、出場3大会連続の初戦突破を決めた。横浜(神奈川)―敦賀気比(福井)、高知中央(高知)―綾羽(滋賀)の2試合は、きょう8日に雨天順延となった。

試合結果

 好左腕がそろう今大会で、津田学園の桑山が見せた特長は気迫だった。タイブレークの延長12回までもつれ、球数は138球。11回の攻撃では一走として二盗を何度も仕掛け延長12回の登板前に右足がつっても「エースとして」マウンドを譲らなかった。10回からの延長3イニングで許したのは1失点のみ。4―4の延長12回も無失点に抑え、4失点完投で劇勝を呼んだ。

 「最後は気力。気持ちで投げました」

 最速149キロを誇る今大会注目の本格派左腕。ただし、光が当たるようになったのは夏直前だった。一塁手も兼任していた昨秋の自己最速は142キロ。チーム事情で昨冬から投手に専念すると、体重を11キロ減の75キロと投手仕様の体をつくり上げ、球速を149キロまで上昇させた。

 小6時、「将来の夢」がお題の作文を書いた。その紙に甲子園の写真を貼り、思いをつづった。「テレビで(夏の甲子園の)試合を見ていても、日本一になるぞという気持ちがすごく伝わります。僕も高校生になったら、県大会で優勝して甲子園に出場したいです。そして日本一になりたいです」。そして「甲子園に行くため」に地元の愛知を離れて三重での寮生活を選んだ。

 今大会は1回戦7試合を終えたばかりながら、沖縄尚学(沖縄)の末吉良丞(2年)ら左腕2人が完封を達成。さらに、京都国際(京都)の西村一毅(3年)や聖隷クリストファー(静岡)の高部陸(2年)ら注目左腕の登板が次々と控える。「長い投球回を投げることには自信がある」。マウンドを守り続けたエースの誇りで、鮮烈な印象を残した。(河合 洋介)

 ◇桑山 晄太朗(くわやま・こうたろう)2007年(平19)6月29日生まれ、愛知県稲沢市出身の18歳。小1から大里西クラブで野球を始めて投手を務める。中学では藤華クラブに所属。津田学園では1年秋に背番号18でベンチ入りし、2年秋から背番号1。50メートル走6秒7、遠投100メートル。1メートル79、75キロ。左投げ左打ち。

 ○…津田学園が延長12回、タイブレークを制してサヨナラ勝ち。タイブレークが延長10回から導入されるようになった23年度以降の甲子園大会で、12回以降に勝敗が決着したのは、23年夏1回戦・鳥栖工3―2富山商(12回サヨナラ)、25年春1回戦・聖光学院4―3常葉大菊川(12回サヨナラ)に続き3度目。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年8月8日のニュース