ドジャース・大谷 ドカベンの殿馬!? 折れたバットが20メートル飛んで“幸運”14打席ぶり安打

[ 2025年8月3日 01:30 ]

インターリーグ   ドジャース5―0レイズ ( 2025年8月1日    タンパ )

バットを折りながら二塁内野安打を放つドジャースの大谷(AP)
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 “秘打”で14打席ぶりの安打だ。ドジャース大谷翔平投手(31)が1日(日本時間2日)、レイズ戦で4試合ぶりのマルチ安打となる2安打で勝利に貢献。3回にはゴロと重なるように真っ二つに折れたバットが二塁手の前方に飛び、処理を阻む内野安打で3試合ぶりの安打をマークした。7月30日の前回登板では右臀部(でんぶ)のけいれんで降板。休養日を挟んで迎えた一戦で、不安を吹き飛ばした。

 いつもの衝撃音とは違った。甲高い音とともに2つの物体が二塁方向へ飛ぶ。一方は力ないゴロ。そして折れた大谷のバットが宙を舞った。二塁手B・ローはゴロは捕ったものの、迫り来るバットを避けるため一塁送球を諦めた。幸運な形で生まれた3試合14打席ぶりの安打。一塁を駆け抜けた大谷はまず、B・ローに向かって手を上げて気遣った。

 漫画のような「秘打」だ。2点リードの3回1死。右腕バズの外角に落ちるチェンジアップを打ったが、バットの先だった。真っ二つに折れたバットは約20メートルも飛んだ。メジャー平均スイングスピードの71・5マイル(約115キロ)を、大幅に上回る84・1マイル(約135・3キロ)の怪力スイングが生んだ。人気野球漫画「ドカベン」で、殿馬一人がバットを折りながら安打する「秘打・花のワルツ」があるが、大谷はさながら「秘打・怪力バット飛ばし」。タイプは違えど同じ2番打者の殿馬のような「秘打」だった。

 投打同時出場した7月30日、気温32度の猛暑だったシンシナティでのレッズ戦では、右臀部の違和感を訴え4回途中で緊急降板。「体調が良くない。昨日、今日と脱水気味。どういう打席を送れていたか、あまり記憶がない」と訴えていた。常夏のタンパも気温32度だったが、4回はバズのナックルカーブを巧みに拾う右前打で4試合ぶりのマルチ安打をマークした。患部も問題なさそうでデーブ・ロバーツ監督も「翔平がヒットを2本打ってくれた」と安心した様子だった。

 昨年10月のハリケーン被害の影響で今季レイズの本拠地は、ヤンキースのキャンプ施設のスタインブレナー・フィールド。1万46人で満員だった球場では初プレーで指揮官は「翔平が出る試合なら、私もお金を払ってでも見たいね」と笑った。

 次回登板を中6日で6日(日本時間7日)の本拠地カージナルス戦だと明かした指揮官は「本拠地は湿度が高くないし、登板間隔もある。4回を投げるプランでいる」と説明。漫画を超える二刀流のストーリーは、まだまだ続く。(杉浦 大介通信員)

 ▽ドカベン・殿馬の秘打 人気野球漫画「ドカベン」に登場する殿馬一人の奇想天外な打法の数々。バレリーナのように回転しながら打つ「秘打・白鳥の湖」などがある。「秘打・花のワルツ(または、くるみ割り人形)」はバットを上から地面まで叩きつけ、打球に猛烈な回転をかけて安打にする打法で必ずバットが折れる。また、野球漫画「アストロ球団」ではあらかじめヒビを入れたバットが打った瞬間に砕け散り、守備側がどれがボールか分からなくなる「ジャコビニ流星打法」がある。 

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