イチロー氏 弓子夫人は一番のチームメート 19分間スピーチも2人で協力 引退後の球場デートも明かす

[ 2025年7月29日 01:30 ]

イチロー氏米殿堂入り表彰式典 ( 2025年7月27日    米ニューヨーク・クーパーズタウン )

スピーチするイチローさんに拍手する妻の弓子さん(中央)
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 スピーチの終盤、家族への感謝を伝えたのもイチロー氏らしかった。最前列で見守っていた弓子夫人のサポートに頭を下げた。

 前例のない挑戦だった。ただでさえパワーで劣るとみられる日本人の中でも、1メートル80、77キロと決して大きくないサイズ。周囲からは疑念の目が向けられただけでなく、批判や否定、中には「日本の恥になるな」と心ない言葉さえあったという。

 「最も私を支えてくれたのは、妻の弓子でした。私は選手として一貫性を持とうと努力してきましたが、彼女は私の人生で最も一貫した“チームメート”です」

 約19分にもわたった英語でのスピーチ。「気持ちが(より)伝わるのはやっぱりアメリカの言葉である英語と思った。日本語で話すのとは全く次元が違う。物凄く高いハードルだったが、迷いはなかった」という挑戦だった。その過程でも弓子夫人の力が大きかった。

 「(練習を)自分だけでできるわけがないので。最も力になってくれたのは、もちろん妻の弓子です」。数え切れないという練習に、献身的に協力してもらった。「一度やると、まあ20分近くかかるんで。何回も実はできないという、その難しさがあります」と振り返った。

 日米28年間に及んだ現役生活を終え、現在はマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターとして若手選手に交じり体を動かすこともある。そんな中、「デートナイト」を過ごしたというエピソードも披露した。客席でマ軍のナイターを2人で見ながら、ホットドッグを頬張った。「野球がくれた数々の経験の中で、一番特別なことでした」。前日には夫婦でトラックに同乗し、パレードで声援を浴びた。弓子夫人はこの日は白のノースリーブのドレス姿で、終始穏やかな笑みを浮かべて、壇上の夫に拍手を送り続けた。

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