【高校野球】通信制野球部の未来富山が初の甲子園 「教育の一環」だからこそ柔軟な考えを

[ 2025年7月27日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権 富山大会決勝   未来富山13―7高岡商 ( 2025年7月26日    富山市民 )

<高岡商・未来富山>初優勝を決め一塁側スタンドに向かって喜びを爆発させる江藤(中央)ら未来富山ナイン
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 高校野球は教育の一環と言われる。アスリートコースがあり、より長く練習時間を設けられる通信制野球部は趣旨に反するだろうか――。全校生徒24人のうち23人が野球部員の未来富山が春夏通じ甲子園初出場を決めた。23年夏の甲子園でクラーク(北北海道)が初勝利を挙げ、東京の日本ウェルネスなどが背中を追う。

 福岡県福津市の教育委員会でスポーツ担当を務めた経験から「是」としたい。従来の日本社会では勉強を頑張れば安定した職に就けたかもしれない。今は違う。「一億総中流」は死語になり、強みを打ち出して生き残る社会に変革。スポーツで人生を切り開こうとする考えも尊重されるべきだ。 

 サッカー日本代表の久保建英(レアル・ソシエダード)は16歳でFC東京とプロ契約を結び、テニスの錦織圭は17歳でプロ転向。彼らに誰かが「学生らしく勉強しろ」と言っただろうか。より良い環境に若年代から身を置く選択はスポーツ界では一般的であり、トップ層だけの特権でもない。

 野球を通して社会を生き抜くために必要な計画、実行、評価、改善のサイクルを身に付けることもできる。教育の一環だからこそ、時代に即したフレキシブルな考え方を持ちたい。 (アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

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