全体1位高校生に史上最高額12億円もスロット未満 浮いた資金で他選手に投資、ナ軍の巧みなドラフト戦略

[ 2025年7月20日 08:05 ]

ナショナルズが1巡目で指名したウィリッツ(AP)
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 ナショナルズがドラフト全体1位指名のイーライ・ウィリッツ遊撃手(17)と契約で合意した。米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が報じている。

 契約金は820万ドル(約12.2億円)で、これは高校生のドラフト指名選手としては史上最高額。ただし、全体1位指名に割り当てられたスロットバリュー(1107万5900ドル/約16.4億円)を大きく下回っている。

 ウィリッツの指名はドラフト当日に一部で驚きを持って迎えられたが、スロットより低い金額でサインする意思を持っていたことが、ナショナルズの戦略に影響を与えたとみられる。スロットから約287万6000ドルを節約できたことで、ナショナルズはこの資金を他の指名選手への契約金に回すことができる。実際、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ナショナルズは4巡目(全体111位)で指名したミゲル・シメ・ジュニアに、大幅なスロット超過となる200万ドルを払って契約を結んだという。シメは当初、ルイジアナ州立大学(LSU)への進学を予定していたが、プロ入りを選択することになった。ちなみに全体111位のスロットバリューは68万7800ドルだった。

 こうした戦略はドラフトプール制度のもとで複数の球団が採用している。トップ指名選手にプール資金の大部分を割くのではなく、複数の有望選手に資金を分散する形だ。

 多くのドラフト評論家はウィリッツを「比較的安全で、最低限の成功度が高いタイプ」と見ていた。「メジャーリーガーにはなるだろうが、全体1位指名にふさわしいスター選手になるかは未知数」との見方が多かった。

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