広島・秋山 覚悟を決めて臨んだ先発だった「これでダメだったらもう終わりかな」意地のマルチ

[ 2025年7月11日 05:45 ]

セ・リーグ   広島3―6阪神 ( 2025年7月10日    マツダ )

<広・神>6回、秋山は勝ち越しの2点打を放つ(投手・桐敷)(撮影・椎名 航)
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 広島は10日、首位の阪神に3―6で敗れて3連敗を喫した。同カードは81年以来、44年ぶりの8連敗。6月20日以来の借金生活となった。苦闘が続く中で、6月12日のロッテ戦以来21試合ぶりに「6番・右翼」で先発した秋山翔吾外野手(37)が一時勝ち越しの2点打を放つなど、2安打2打点と奮闘。チームは3位タイに後退し、首位とのゲーム差は9・5に広がったが、今後の巻き返しへ、ベテランの安打製造機の復調は好材料だ。

試合結果

 6回に坂倉の押し出し死球で1―1の同点に追いつき、なお2死満塁。ベテラン秋山が意地を見せた。1ストライクから桐敷の外角150キロ直球を中前へはじき返し、一時勝ち越しとなる2点打で流れを引き戻した。

 「追いついた後だったので打ちたいなと思った。良い方に(結果が)出て良かった」

 今季80打席目で飛び出した初の適時打で、初回先頭打者アーチを放った5月16日の阪神戦以来、出場23試合ぶりの打点をマーク。10試合連続2失点以下に抑えてきた阪神の強力投手陣から「3点目」をもぎ取り、勝負どころで反発力を示した。

 「打てる、打てないは正直、その時の運もありますけど、元々、守備からやってきた人間からすると、ああいう(守備のミスの)後の初めてのスタメンだったので、“これでダメだったらもう終わりかな”と。そう簡単にチャンスは来ないなと思っていた」

 6月12日のロッテ戦以来、21試合ぶりのスタメンに、強い覚悟を持って臨んでいた。同戦では同点の7回に左翼守備で飛球の目測を誤って後逸(記録は三塁打)。このミスがきっかけで決勝点を献上して敗れたからだ。以降は先発機会がなく、途中出場でも12打数2安打(打率・167)と苦しい日々を過ごしてきた。さらに、この日は23年5月26日のヤクルト戦以来2年ぶりの右翼での先発出場。「打撃より守備の方が緊張した」と必死だった。

 3点劣勢の8回1死一、二塁では石井の直球を中前打。満塁へと好機を広げた。得点には結びつかなかったが、今季6度目のマルチ安打を記録する奮闘。新井監督は「(先発は)久しぶりで、本人も気合が入っていたと思う。練習を見ても、徐々に(状態は)上がってきているなと感じていた。良いヒットだったと思う」とねぎらった。

 チームは3連敗。首位・阪神の背中も遠のいた。「今日は(先発で)出て、良い方に結果は出ましたけど、勝てなかったところがあるので、喜びきれないところはある」と秋山。日米通算1814安打のヒットメーカーの本領発揮は、コイ打線の再進撃に欠かせない。(長谷川 凡記)

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