本庄の二刀流・今井 長嶋さんが高校時代唯一本塁打放った「伝説の地」で投打に活躍

[ 2025年7月10日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権 埼玉大会1回戦   本庄6―1浦和東 ( 2025年7月9日    大宮公園 )

<浦和東・本庄>6回、左前安打を放つ本庄・今井(撮影・三上 理菜保)
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 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は9日、17大会で82試合(継続試合を含む)が行われた。埼玉大会が開幕し、本庄の今井塁投手(3年)が好救援と2安打1打点をマークするなど、浦和東を6―1で下し初戦突破。6月3日に死去した長嶋茂雄さんが佐倉一(現佐倉)時代、唯一本塁打を放った「伝説の地」大宮公園で、二刀流の活躍を見せた。

 緊張した面持ちで153校139チームが行進した県営大宮公園野球場。開会式では大会関係者のあいさつで、球場にまつわる逸話が披露された。「長嶋茂雄さんが高校時代、公式戦で唯一のホームランを放ったのがこの大宮球場でした」。6月3日に亡くなったレジェンドが佐倉一時代の53年8月1日、南関東大会で中越え本塁打を放った球場だった。

 「ミスター伝説」の地での開幕戦。本庄の二刀流が躍動した。「5番・右翼」で出場した今井が、3―1の5回1死二、三塁のピンチでマウンドへ。1点に抑えていた先発のサブマリン・吉野琥太郎(2年)を救援した。「気持ちはつくれていた。(バトンを)いつ渡されても大丈夫だった」。いきなり死球で満塁も、続く4番打者を3球三振、5番も三ゴロに斬りピンチを脱した。9回まで4回2/3を2安打無失点と好投。打っても8回無死一、二塁で中前適時打を放つなど2安打1打点をマークし「ずっと、チャンス来ないかな…と思っていたのでイメージ通りになって良かった」と胸を張った。

 長嶋さんの逸話について今井は「初めて知りました。凄く良い選手ということは知っていた」と話したが、応援に駆けつけた父・規夫さんとともに巨人ファン。お互いに好きな選手は岡本だが、規夫さんは「長嶋さんはレジェンドだから」と笑った。

 名前の「塁」は「野球をやってほしくて名付けました」と父。「ピンチの方が燃える」という燃える男が、2年ぶりの夏の勝利をもたらした。(三上 理菜保)

 ▽県営大宮公園野球場 1934年4月開場。収容人数2万500人で両翼99メートル、中堅122メートルの野球場。プロ野球では西武の準本拠地として公式戦が開催されており、今年は5月9日にロッテ戦が行われた。開場した34年11月に日米野球が開催され、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ、スタルヒンらがプレー。92年までに全面改築された。約800メートルの距離に同じく埼玉大会が開催されるレジデンシャルスタジアム大宮がある。

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