京都共栄学園 変則左腕・小林快投で白星発進 鳳凰のように両手広げるフォームで「甲子園に行きたい」

[ 2025年7月9日 05:30 ]

第107回全国高校野球選手権京都大会2回戦   京都共栄学園10-1同志社国際 ( 2025年7月8日    太陽が丘 )

<京都共栄学園・同志社国際>変則フォームから投げ込む京都共栄学園・小林(撮影・中辻 颯太)
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 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会が、各地で行われた。京都大会では、春季大会優勝の京都共栄学園が同志社国際との2回戦を10―1の7回コールドで制して初戦を突破した。先発左腕の小林海翔投手(3年)が6回を2安打1失点の好投。今春の選抜大会4強に導いた浦和実(埼玉)・石戸颯汰(3年)に続く「変則左腕旋風」を夏の甲子園でも起こすべく、春夏通じて初の聖地出場へ好発進を決めた。

 世界遺産・平等院鳳凰(ほうおう)堂から約4キロ離れた太陽が丘球場に、赤い翼の鳳凰がいた。京都共栄学園の左腕・小林は右足を上げた直後、鳥が羽根をバサッと広げるかのごとく両腕を大きく開く。「球の見えづらさ、タイミングの合わせづらさを意識しています」。赤いユニホームは、まるで赤い羽根。この「鳳凰投法」で打者を惑わせて6三振を奪うなど6回2安打1失点に抑え、夏初戦を勢いよく飛び出した。

 西脇工(兵庫)時代に巨人・大勢を指導した木谷忠弘監督の下、変則投法にたどり着いた。「投球の全てを木谷先生とつくりました」。一般的な投球フォームだった2年秋までは2番手に甘んじていた。両腕を横一直線に広げてから左腕を振る形を試すと、上半身と下半身の動きが連動して球に力が伝わるようになった。初めて背番号1を与えられた今春の京都大会で初優勝。変則投法のおかげで才能が開花した。

 今春の選抜大会では甲子園初出場の浦和実が、右足を極端に上げる左腕・石戸を中心に4強入りして話題を呼んだ。同校は春夏通じて初の聖地へ、次戦が甲子園春夏7度出場の福知山成美、4回戦では昨夏日本一の京都国際と対戦する可能性がある。

 「もう一度、京都で優勝して甲子園に行きたい」。鳳凰は中国の神話に由来する伝説の鳥で、幸運の象徴――。難敵の連続を不運ではなく、「変則左腕旋風」への追い風とする。(河合 洋介)

 ◇小林 海翔(こばやし・かいと)2008年(平20)1月14日生まれ、兵庫県朝来市出身の17歳。小4から竹田少年野球クラブで野球を始めて投手。中学では姫路アイアンズに所属。京都共栄学園では1年春から背番号18でベンチ入りし、3年春から背番号1。1メートル74、76キロ。左投げ左打ち。

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