パドレスの合言葉は「win on the margins」 6月に宿敵ドジャースと7度の直接対決

[ 2025年6月1日 10:40 ]

パドレスのアラエス(左)とタティス(AP)
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 ドジャースは6月に宿敵パドレスと2度対戦する。9日からはサンディエゴで3連戦、16日からホームで4連戦だ。

 ドジャースにとって、とても重要なシリーズだが、それはパドレスにとっても同じ。5月30日から6月25日まで27日間で26試合という過密日程の中で、他にもジャイアンツ、ダイヤモンドバックスという同地区のライバルとの試合が7試合もある。大リーグ公式サイトは、この期間は「今のパドレスが本当にどんなチームなのか」を見極める大きな手がかりになるはずと報じている。

 その厳しい連戦の初戦を迎える3時間前、パドレスの選手たちはチームで内野練習を行った。それは象徴的な意味合いを持っていた。マイク・シルト監督が一貫して口にしているのが、「小さな差で勝ち切る/win on the margins」という姿勢。そしてパドレスはその通りの野球で、30日のペトコ・パークでのシリーズ初戦、3―2でパイレーツに勝利した。ヒット数では7本―3本と上回られたが、“細部”で勝った。3得点全てが見事な走塁によって生まれ、また守備でも1点を防いだ。

 「試合に勝つためのさまざまな手段について、私たちは普段から多くの時間をかけて取り組んでいる。野球の勝ち方は実に多様だ」とシルト監督は語る。まずは守備。パイレーツのブライアン・レイノルズが右翼線へ鋭い打球を放つ。一見して二塁打かと思われたが、フェルナンド・タティスが素早く回収し、正確なスローで二塁に送球。タティスの肩の評判を知るレイノルズは二塁進塁を諦め、一塁に戻ることに。次の打者が併殺打に倒れ、スリーアウトチェンジ。タティスでなければ防げなかったプレーだった。

 その裏、二死走者なしからマニー・マチャドが右中間へ抜けそうな打球を放ち、ためらうことなく二塁を狙う。ヘッドスライディングでタッチを巧みにかわし、二塁打に。次打者のジャクソン・メリルがショートへの鋭いゴロを放つと、マチャドは一瞬動きを止め、相手遊撃手に微妙な判断を迫る。結果、打球を処理しきれず、マチャドがホームイン。何もないところから1点をもぎ取った。

 6回表は、先頭のタティスが四球で出塁。続くルイス・アラエスとの間で見事なヒットエンドランが決まり、タティスは一気にホームイン。ヒットエンドランはMLBでは失われた戦術と思われがちだが、アラエスのようなバットコントロールのある打者がいれば大きな武器になる。さらに1アウト後、アラエスはマチャドのライトフライで三塁へタッチアップ。これでパイレーツ守備は前進守備を強いられ、次打者メリルの内野ゴロでアラエスが迷わずホームに突っ込み生還。これが決勝点となった。

 「一つ一つの細かなプレーが、今日の勝利を呼び込んだんだ」とタティスは振り返っている。試合終了の瞬間、球場にはブリンク182の「All The Small Things」が流れ、ファンも一斉に大合唱していた。

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