【虎番リポート】阪神・湯浅がチェン・ウェイン氏に花を贈った理由 実は鳴尾浜で「すごくお世話になった」

[ 2025年4月17日 05:15 ]

3月16日、チェン・ウェイン氏に湯浅からスタンドフラワーが届いていた
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 その日、バンテリンドームの関係者通路には「湯浅京己」の名で豪華なスタンドフラワーが届いていた。

 3月16日の中日―西武の試合前、マウンドに上がったのは中日、阪神、大リーグでも活躍したチェン・ウェイン氏。2月末に現役引退を表明し古巣のユニホームを着てセレモニアルピッチを行った。

 阪神に2年間在籍も、湯浅との関係について私はピンと来なかった。ただ、先日、SGLでの練習後に本人に話を聞くと、花を贈った理由が分かった。

 「実は、すごくお世話になったんです」

 懐かしそうに振り返ったのは3年前の22年6月の出来事だ。湯浅は開幕からブルペンの勝ちパターンの一角としてフル回転。リフレッシュを目的として6月6日に一度、登録を外れることになった。

 鳴尾浜での再調整中に声をかけてきたのがチェン。前年から同僚となり、投球フォームやトレーニングについて日米で経験豊富な左腕から多くの助言を授かったそうだ。ブレークの兆しを見せていた後輩はチェンから「このままいい成績残したらプレゼントを」とノルマを課せられた。

 提案されたのは、前年の21年に岩崎が記録した41ホールド。その時点で湯浅は16ホールドで、故障などで長期離脱することなく、勝ちパターンで投げ続けなければ達成は難しい数字だった。だが新たなモチベーションも加わった背番号65は再昇格後もチームに貢献し続け、見事43ホールドを挙げて最優秀中継ぎのタイトルも奪取。米国から“ご褒美”が届いたのは、シーズン終了後すぐだった。

 「わざわざアメリカから送ってくれて。ディオールのバッグでした。野球に対する姿勢だったり、本当に勉強になることが多かった。チェンさんには、またどこかでお会いできたら嬉しいですね」

 国指定の難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」からの復活を目指す上で、目に焼き付けたチェンの“後ろ姿”もきっと力になるはず。もらったバッグに入っていたものは決して少なくなかった。(遠藤 礼)

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