阪神・栄枝がデュプランティエを好リード 梅野、坂本が元気なうちに追いつき、追い越してほしい

[ 2025年4月4日 08:00 ]

セ・リーグ   阪神2―5DeNA ( 2025年4月3日    京セラD )

<神・D>5回、好投のデュプランティエ(右)をねぎらう栄枝(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 【畑野理之の談々畑】 阪神藤川球児監督の期待感が、不安を上回った。初登板のジョン・デュプランティエを受ける捕手に、栄枝裕貴を指名して見事に応えてくれたからだ。23年9月15日広島戦以来、5年間でプロ2度目の先発マスク。しかし、その試合はリーグ優勝を決めた翌日だったため、実質“プロ初”の先発出場で、この日がデビューの投打2人を組ませてベンチから見守った。

 その栄枝はデュプランティエを6回1失点に導く好リード。勝利投手には導けなかったが、十分に持ち味を引き出していた。呼吸も合っていた。2月23日のオープン戦の中日戦で初コンビを組んで1回無失点、3月12日の同西武戦でも3回無失点、20日のウエスタン・リーグのソフトバンク戦でも4回を無失点。藤川監督も「コンビを組んできてよく見えた」と今後も継続起用する含みを持たせた。

 3番手捕手の育成は近年の課題の一つで、急務だ。18年から3年連続ゴールデングラブ賞の梅野隆太郎、23年日本一捕手の坂本誠志郎はいずれもリーグ屈指で、この2年間は先述したビールかけ翌日の試合と長坂拳弥の3試合以外は、この両選手が先発マスクをかぶっていた。阪神の9つのポジションのうち、もっとも割り込むスキのないエリア。しかし梅野が今年34歳、坂本も32歳のシーズン。配球の反省も、打たれた失敗も試合でしか経験できないポジションだからこそ、先輩が元気なうちに追いつき、追い越してほしい。

 スポニチで3月に1カ月間掲載されてきた「我が道」で亀山つとむ氏が、1992年に真弓明信氏から外野のポジションを奪ったときのことをこう振り返っている(3月19日紙面)。「甲子園でヤジられた。“亀山って誰やねん!”“そこは真弓のポジションや”。(中略)ファンや真弓さん本人に認知されることが目標になった」――。

 今はそんなヤジを飛ばす阪神ファンも減ったと思うが、この舞台でしか得られない悔しさが成長には必要な糧だからこそ、佐藤輝明の2ランで追いついた後も、藤川監督は交代させず9イニングを守らせたのだと思う。そして9回に3失点して敗れた。寝られない夜を、決して無駄にしてはならない。

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年4月4日のニュース