田中将大が“幼なじみ”坂本勇人の援護も受けて感動1勝「勇人と2人で存在感を少し出せたかな」

[ 2025年4月3日 22:16 ]

セ・リーグ   巨人5―3中日 ( 2025年4月3日    バンテリンD )

<中・巨(3)>ヒーローインタビューで笑顔の田中将(撮影・光山 貴大)
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 巨人田中将大投手(36)が開幕6戦目となった3日の中日戦(バンテリンD)で今季初登板初先発。巨人デビュー戦で最速149キロをマークして5回5安打1失点と粘投し、楽天時代の2023年8月26日ソフトバンク戦(楽天モバイル)以来586日ぶりとなる日米通算198勝目をマークした。

 降板後に田中瑛、高梨、船迫、大勢、マルティネスとリリーフ陣が踏ん張り、ゲームセット。

 ベンチで祈るように戦況を見つめていた田中将はその瞬間、表情を緩めてチームメートと勝利の喜びを分かち合った。記念球を受け取り、V打を含む2打点と援護してくれた幼なじみの坂本勇人内野手(36)とも勝利のハイタッチ。その後、敵地でヒーローインタビューに臨んだマー君の顔には安どとともに控えめながら喜びの表情が広がった。

 「うれしいです」。短い第一声に実感がこもる。「僕にとっての開幕ということで、当然緊張もありましたけども、とにかく今自分にできるベストを尽くそうと思いました」。

 初回いきなり連打を浴びて無死一、二塁のピンチを迎えた。だが、4番・石川昂を遊ゴロ併殺打に仕留めるなど無失点。

 「5回まで本当にバックに守ってもらいましたし、キャッチャーの(甲斐)拓也にもうほんといろいろ悩ましてしまったと思うんですけど、しっかり引っ張っていってくれましたし、ワンバウンドも止めてくれましたし。もう本当に感謝しかないですね」と次々に感謝の言葉が口を突いた。

 小学生時代に兵庫県伊丹市の少年野球チーム「昆陽里(こやのさと)タイガース」でバッテリーを組んだこともある(坂本が投手、田中将が捕手)坂本勇人内野手(36)はこの日、「7番・三塁」に入って3試合ぶりにスタメン復帰した。

 その坂本が2回、1死一、三塁から中犠飛を放って今季初打点となる先制&決勝の1点を叩き出すと、4回には開幕から12打席目で待望の今季初安打をマーク。田中将の降板後、1点差に迫られて迎えた8回にはこの試合2打点目となる左犠飛も決めた。

 田中将が4―1で迎えた5回に2四球と二塁打で1死満塁のピンチを招いた場面では3番・細川を坂本の守る三ゴロ併殺打に仕留めて5回を96球で投げ切り、降板した。坂本が攻守で援護し、幼なじみの巨人デビュー戦に花を添えたことにも運命的なものがある。

 「勇人もまだ1本出てなかったというところで“俺も開幕まだできてない”っていうふうにゲーム前に言ってたんで。2人して、このゲームで存在感を少し出せたかなというふうに思います」とマー君。

 楽天のユニホームもヤンキースのユニホームも似合っていたが、巨人のユニホームも似合っている背番号11。

 昨季は楽天で1試合登板にとどまり、プロ入り後初の白星なし。自ら自由契約を選んで巨人入りが決まり、キャンプ初日から“魔改造”の異名を持つ名伯楽、久保康生巡回投手コーチ(66)とのマンツーマンで投球フォーム改造に取り組んだ。

 そして、幼なじみの坂本とともにつかんだ586日ぶりの日米通算198勝目。5回、三ゴロ併殺に仕留めた場面については「頼むから…サード飛んだ瞬間に2つ取ってくれっていうふうに祈ってました」との祈りも通じ、坂本、吉川ら鉄壁内野陣もリードを死守した。

 「本当に今日は勝たせていただいた1勝。でも、自分にとっても今日のこの1勝っていうのは物凄く特別ですし、本当にいろんな思いがあって。今日こうして勝つことができて本当にうれしく思います」。忘れられない最高の一日になった。

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