【悼む】袴田英利さん なかなか出場できなかった最初の4年間 体張って、クレバーなリードで正捕手に

[ 2025年3月31日 00:45 ]

元ロッテ・袴田英利さん死去

90年、雨の川崎球場で村田兆治さん(右)の引退試合で捕手を務めた袴田英利さん

 【悼む】袴田さんは鳴り物入りでロッテに入団したが、4年間はなかなか出場できなかった。土肥健二さんら打てるいい捕手がいたことに加えて袴田さんは1メートル74と体があまり大きくなかった。当時は「大柄でどっしりした捕手の方が的が大きくて投げやすい」と言われていた時代。しかも元々猫背で構えた時に首が少し右に傾く癖があり、投げにくいという投手もいた。

 84年の終盤に村田兆治さんが右肘の手術から復活すると、袴田さんは村田さんが登板した試合では必ず捕手を務めた。村田さんとはノーサインでどんな球が来るか分からない。法大時代に江川卓さんの球を受けていたので「あの剛速球を受けられるなら」と言われて任されたらしい。ワンバウンドを体を張って止める捕球のうまさ、クレバーなリードもあって、ようやく正捕手の座を勝ち取った。

 現役時代に遠征先で食事をしたが、袴田さんはアルコールは飲まず、コーラで何時間でも場を盛り上げた。独立リーグ・武蔵(現埼玉)のヘッドコーチを務めた8年前に久々に食事をした時は少しお酒を飲んでいた。野球への情熱は衰えず、独立リーグの苦労話をしてくれた。もう一度お会いして話が聞きたかった。(83~84、87~90年ロッテ担当・大西 純一)

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