「選手ロッカーのシャワーの水が床にたまる」オンボロ球場からの脱却 韓国に新球場続々オープン

[ 2025年3月18日 11:00 ]

大田ハンファ生命ボールパーク全景とプール、ブルペン、外観(ストライク・ゾーン提供写真)
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 【室井昌也コラム 月に2回は韓情移入】韓国第5の都市、大田(テジョン)市に新しいプロ野球の本拠地球場がオープンした。KBOリーグのハンファ・イーグルスの本拠地、大田ハンファ生命ボールパークだ。昨季まで使用した球場に隣接する競技場跡地に完成した。

 地下2階、地上4階建て、座席数2万7席の屋外球場。内野席が応援の中心のKBOリーグでは外野エリアの座席は少なく、レフト側は場外との境界を感じさせない「ボールパーク型」のフラットな造りになっている。三塁側スタンド上段には水遊びをしながら観戦できる「インフィニティプール」がある。

 グラウンドは天然芝。大きさは中堅122メートル、両翼は左翼99メートル、右翼95メートルと左右非対称なのが特長だ。ライトのポール際から右中間には両チームのブルペンが上下二層構造で設置されている。下層をホーム、上層をビジターが使う予定だ。

 ブルペンのグラウンド側の壁面は透明板とネットが張られ、その高さは8メートル。「モンスターウォール」と呼ばれる高い壁となるため、ライトはホームからの距離がレフトより短く設計された。

 ハンファの昨季までのホーム球場、ハンファ生命イーグルスパークは収容人員1万2000人と少なく、開場から60年以上を経て老朽化が進んでいた。選手からは「ロッカーのシャワーは床に水がたまって流れない。狭くて古くプロが使うレベルじゃない」と不満の声が絶えず聞かれた。

 新球場のクラブハウスは広くて天井が高く、木目を基調とした高級感ある内装。室内中央には大きなソファーが設置された。ハンファの主将、蔡恩成(チェ・ウンソン)内野手は「試合前にゆっくり休める空間を作って欲しいという選手の要望が叶って良かった」と話した。

 韓国では新球場のオープンが続いている。2014年以降、本拠地9球場のうち今回の大田を含めて新しい球場が5つ誕生した。さらに2028年には仁川(インチョン)に2万人規模のドーム球場、2031年に釜山(プサン)に屋外球場、2032年にはソウルに3万人以上収容可能な蚕室(チャムシル)ドームが開場予定だ。

 野球人気が好調な韓国。人口約5000万人の韓国で昨季のリーグ総観客数は初めて1000万人を超えた。前年比約3割増だ。持続する国民のプロ野球への高い関心は、自治体が中心となった新球場建設の後押しとなっている。

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