ドジャースで優勝リングを…NYの元スターが日本で“号砲”下位打線の広角砲31歳に膨らむ期待

[ 2025年3月17日 08:00 ]

<巨人・ドジャース>3回、ドジャース・コンフォートが先制ソロを放つ(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 今季からドジャースに加入したマイケル・コンフォート外野手が15日、東京ドームでの巨人戦で戸郷から先制弾を放った。31歳になったベテラン外野手は順調な仕上がりの様子。今季の働きが楽しみになっている。

 キャンプ中、コンフォートに「ニューヨークのファンは君のプレーを今でもよく覚えているよ」と伝えると、うれしそうな顔をしたのが印象的だった。2015年に2Aを飛び越えてメジャーデビューを飾り、すぐにメッツのレギュラーに定着して同年のワールドシリーズ進出に貢献。ロイヤルズとのワールドシリーズでは敗れはしたものの、第4戦では1試合2本塁打を放って地元ファンを喜ばせた。

 その後も2017年にオールスター出場、2019年に自己最多の33本塁打、2020年にはコロナ下での短縮シーズンながら打率・322を打つなど、健康な間はほぼ常に上質な打撃成績を残した。特にレフト方向にも軽々と本塁打できるのが特徴で、広角なパワーは最大の魅力であり続けてきた。

 「左中間にも長打が出る時はいいスイングができている証だ。私にとって最高のシーズンにはそれができていた。オレゴン州立大でプレーしていた頃、打撃コーチが私の反対方向へのパワーに気付いてくれたのがきっかけ。“誰にでもできることではないのだから”と、以降はそれに磨きをかけてきたんだ」。

 キャンプ地のロッカールームでそう述べていたが、一方、時に引っ張りにかかりすぎて確実性を落とすのが残念なところでもあった。卓越した打撃センスを持つにもかかわらず、過去3シーズンは打率・230台に終わっている。2022年に負った右肩のケガとともに、昨季は引っ張り率が42・1%(2017年は32・4%)まで上がるなど、スイングが強引になったことが近年の不調の原因だったと推測できる。

 ただ前述通り、今春のオープン戦では好調だ。7日のマリナーズ戦では左中間への2点適時打と右越え本塁打を放つなど、持ち前の広角打法が戻ってきた印象がある。右肩手術から2年が過ぎ、昨季は2020年以降では最速の打球速度113・6マイル(約183キロ)を記録した。シーズンを通じてスイングスピードが徐々に速くなったというデータもあり、あとはフィールド全体を使う姿勢を思い出せば優れた成績を残す可能性は高そうだ。

 「今はとにかく勝ちたい。さまざまな形でキャリアを楽しんできたが、まだ優勝リングを持っていない。2016年以来、プレーオフに出ていないのだから」

 ドジャースと契約したのは、少しでも勝利に近づくためだったと認めている。「162試合を戦う中で、何が起きてもおかしくない。ただ、リーグ全体を見て、本当に優勝のチャンスがあると人々が考えているのは4、5、6チームくらいのものだ。昨季王者のドジャースももちろんその中の1つ。多くの才能ある選手を擁しながら、今オフはさらにスネル、スコットを獲得し、テオ(テオスカー・ヘルナンデス)とも再契約した。そんなチームに加入するのは簡単な決断だった」

 大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンといったスターを擁するドジャースは、実際に理想的な環境なのだろう。下位打線の一角として伸び伸びと打ち、同時に悲願の優勝に近づくこともできる。ニューヨークの元スターが持ち前の広角パワーを完全に取り戻し、同時に優勝争いに絡むチームを久々に助ける姿を今から楽しみにしておきたい。(記者コラム・杉浦大介通信員)

この記事のフォト

「ドジャース」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年3月17日のニュース