プロ0勝20歳 阪神・門別 “テレビの中の人”カブス相手に「落ち着いて」5回59球パーフェクト

[ 2025年3月16日 05:15 ]

プレシーズンゲーム   阪神3―0カブス ( 2025年3月15日    東京D )

<阪神・カブス>先発した門別(撮影・大森 寛明)
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 大リーガーも牛耳った。阪神カブスのプレシーズンゲームが15日、東京ドームで行われ、3―0で阪神が快勝。先発した門別啓人投手(20)が、5回59球を投げ、パーフェクトに封じた。鈴木誠也外野手(30)らが並ぶ強力打線を相手に、自慢の直球を主体に抑え込んだ。これで今春の実戦は6試合、20イニングで無失点。プロ未勝利の左腕が、開幕ローテーション入りへさらに前進し、その先の大ブレークも予感させた。

 開幕を3日後に控えた大リーガーを相手にしているとは思えない、ひょうひょうとしたマウンドさばきで快投を演じた。門別は「自分でも分からないですけど、ずっと落ち着いていた」と、ほとんど表情を変えずに5回を完全投球。一人の走者も許していないことは、投球中に頭になかった。

 「終わって初めて、パーフェクトだと気づいた。結構、集中していたと思う。どうやって抑えようしか考えていなかった」

 登板前、「どこまで通用するか試したい」と話していた直球で、9人中、6人が昨季2桁本塁打をマークしたカブス打線のバットを押し込んだ。初回はハップを右飛、鈴木を中飛、タッカーを左飛。いずれも直球でフライアウトに仕留めた。“直球無双”はこれにとどまらない。3回先頭のクローアームストロングからは外角直球で見逃し三振。5回1死では、23年ドラフト1巡目指名の有望株ショーを完全に立ち遅れさせて空振り三振に斬った。140キロ台中盤でも球威は抜群だった。

 「真っすぐで押していけた。ファウルを取れたので、自分の目指している球に近づいていると思う」

 門別にとっては、「テレビの中の人」との対戦だった。寮ではよく大リーグを観戦するという左腕。「日本人だけじゃなくて。いろんな投手を見ることも勉強の一つだと思うので」と、時折流れるスロー映像に目を凝らしてボールの握りなどを参考にすることもあるという。そんな経緯もあり、通算198本塁打の4番ターナーとの対戦を振り返った際には、「凄いなと思って見ていた選手。素直に対戦できてうれしかった」と興奮を抑えられなかった。

 藤川監督からは「今までの彼のキャリアの中では急に訪れたビッグチャンス。非常に自信になったんじゃないかな」と賛辞をもらった。今春の実戦6試合では20イニングを投げ、いまだ無失点。しかも、今回の相手はカブス打線だ。初めてのお立ち台で、「このヒーローインタビューをシーズン中にできるように」と誓った20歳。大注目の舞台で得た自信を胸に開幕ローテーションをつかみ、シーズンでも大暴れする。 (松本 航亮)

 ▼阪神・安藤投手チーフコーチ(門別は)ストライクゾーンの中に投げ切れていた。ベンチからはっきりとは見えなかったが、コースも突けていたと思う。この先が楽しみ。

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