社会人野球・サムティが発足後初の対外試合で勝利 先発した最速151キロ右腕の中森光希が2回無失点

[ 2025年3月13日 16:03 ]

オープン戦   サムティ3―2中部学院大 ( 2025年3月13日    あじさいスタジアム北神戸 )

先発したサムティ・中森光希
Photo By スポニチ

 今季から活動を開始した社会人野球のサムティが発足後初の対外試合を行い、中部学院大に1点差で競り勝った。先発した中森光希投手(21)は2回を無安打無失点。最速151キロ右腕が、上々のスタートを切った。

 「2回の先頭打者へのフォアボールは反省ですが、久しぶりの試合でゼロでいけたのは良かったと思います」

 無失点投球にも、課題を挙げることを忘れなかった。2回は先頭打者へ四球を与えたが、続く5番打者をフルカウントからスライダーで泳がせニゴロ併殺。最後は直球で詰まらせ、中飛に仕留めた。

 チームは2月3日から本格始動。大学時代よりもテイクバックをコンパクトにし、力感のないフォームから強いボールを投じることに重きを置いた。いったん、細かな制球は度外視し、新しいフォームを固めることに注力。日々の取り組みは功を奏し、直球でファウルを取れる頻度が格段に増えた。

 明星(大阪)の出身。最上級生時はコロナ禍のため春夏の甲子園大会がなくなり、高3夏の大阪府独自大会は5回戦で香里丘に敗れた。延長タイブレークの10回表に2点を勝ち越したが、その裏に3点を失い逆転サヨナラ負け。「負け方もありますし、あの試合を経験したことでもっと上を見たいと思うようになりました」。明星は府内有数の進学校。平日は1時間30分程度の練習時間だったが「伝統ある高校で3年間を過ごせたこともありがたかったですし、限られた時間の中でいかにパフォーマンスを上げて、成果を出せるかを考える習慣がつきました」と振り返る。評定4・9と高いレベルで文武両道を実践し、指定校推薦で早大に進学。早大では甲子園大会での優勝経験を持つなどそうそうたるメンバーに囲まれたが、2年春にはリーグ戦デビューを果たした。

 「プロ野球選手になる先輩、同期もいてとにかくレベルが高かった。そのレベルを間近に見られたことで、より高い意識で野球に取り組むことができました」

 明星では138キロだった最速が、早大の4年間で151キロにまで成長。東京六大学で2度の先発を含むリーグ戦通算13試合の登板を果たした。小宮山悟監督には「本当に高いレベルの野球を学ばせていただけました」と感謝する。

 今後はチームにとって初の公式戦となる8月の姫路市長杯を経て、9月に行われる日本選手権近畿地区予選へと向かう。指揮を執る元オリックス、横浜の小川博文監督は「試合を通じて各選手が収穫と課題を見つけられたと思う。もっと上を目指すためにはどうすれば良いかを考えてくれると思います」と先を見据えた。阪神などでプレーした尾仲祐哉、元広島の曽根海成をのぞく21選手は全員が大卒1年目。中森は「若さを全面に出して、直近では一番の目標となる日本選手権出場を目指します」と意気込んだ。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年3月13日のニュース