【虎番リポート】阪神・梅野のミットに施された斬新な“味付け” こだわりデザインで捕球精度アップ

[ 2025年3月11日 05:15 ]

梅野が使用しているSSK社のミット
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 光陰矢のごとし。ひと月前の2月11日は、宜野座キャンプ第3クール初日。連日、朝食に「パーラーぎのざ」名物「うめのミット(=ポーク玉子おにぎり)」をほお張っていたことが懐かしい。今回は、実際の「梅野ミット」に施された斬新な“味付け”に迫る。

 背面部分の第3関節(指の付け根)までミットパーツ(ハミダシ)がカットされ、親指の付け根部分にも縦に一本の切れ目が入っている。昨今のグラブやミットは凝ったデザインが多いとはいえ、この複雑な意匠の意図は――?スポニチでもおなじみのSSK社の才田亮さんを直撃した。

 「SBNバックと言います。梅野捕手が“ここで手のひらや親指を折りたい”というところで皮を切って屈曲性を上げました。ミットを曲げやすくなるので捕球精度が上がる」

 捕手は、たった一度の捕球ミスが敗戦に直結しかねない。現役年数の積み重ねとともに、「一球の重み」をより感じる。梅野は言う。「元々(昔は)操作性がいいだけのデザインを選んでいたけど、そこからさらにレベルアップさせた。“切れ目”を入れると全然違う」。セ・リーグ初の「2年連続捕逸ゼロ」(捕手は全試合の2分の1以上の守備出場)を期すシーズンに、相棒の進化は頼もしい。

 変化は内側にもある。梅野のこだわりにより、19年に誕生した指とミットの密着パーツ「ユーループ」を、これまでの薬指に加えて今季から中指にも配置。2本の指をガッチリ固定し、緊迫シーンの手汗や、皮の軟化に伴う微細な指のズレも防ぐ。送球時の速やかな握り替え時にも一層効果を発揮。33歳の信念が詰まった新ミットで、頂点をつかみ取る。(八木 勇磨)

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