阪神・前川、球団初のOP戦3冠王へ!目下主要打撃3部門トップ、残り試合キープなら04年岩村以来の快挙

[ 2025年3月11日 05:15 ]

阪神・前川
Photo By スポニチ

 阪神・前川右京外野手(21)が10日、11日からの西武2連戦(ベルーナドーム)に備えて東上した。目下、オープン戦で打率・450、3本塁打、6打点と主要打撃3部門トップの3冠王に君臨。残り7試合も維持すれば、1965年以降では04年岩村明憲(ヤクルト)以来21年ぶり4人目の快挙となる。その岩村は同年シーズンで打率・300、44本塁打、103打点。快挙を引っさげての開幕へ、23年に苦い1軍デビューを果たした狭山丘陵に成長を刻む。

 勢いがフロックではないと証明するには、格好の舞台だ。前川にとってベルーナドームは、忌まわしき記憶の地。23年5月30日、セ・パ交流戦の開幕ゲームとなった敵地・西武戦でプロ初昇格即「6番・DH」でデビューし、3打数無安打1死球。翌31日も「7番・DH」で先発を託されながら、3打席3三振と散々な結果だった。「苦い思い出しかない…」と苦笑いで回想した21歳は、逆襲への決意も新たにした。

 「オープン戦ですけど、苦い思い出をなくせるようにしたい。でも、それ(過去)を意識したらダメだと思う。デビューさせてもらった場所なので、ちゃんとシーズンで打てるような準備をしたい」

 約2年の時をへて、若虎は一回り大きくなった。昨季の1軍完走を大きな自信に変え、迎えた今春オープン戦は目下、打率・450、3本塁打、6打点と打撃主要3部門でトップに君臨。西武2連戦から始まる残り7試合でもトップを維持できれば、栄えある「トリプルクラウン」も見えてくる。達成なら、04年岩村明憲(ヤクルト)以来、65年以降では4人目の偉業。だが、前川が見据えるのは目の前の一打席。快打の積み重ねが、“頂点”への近道となる。

 「(オープン戦は)シーズンのために、少しでも得るものがあればいいかなと思う。昨日(9日巨人戦)の4打目のような打席を、なるべく少なくできるような準備をしたい」

 一夜明けても悔やむのは、9回の最終打席だ。田中瑛に対してフルカウントからの外角低めフォークに手を出し、一ゴロ。右肩が投手寄りに突っ込み「何でもかんでも振りに行った」と反省する。改善を期す狭山丘陵でのリベンジマッチ。きょう11日の初戦は智弁学園高の先輩・伊原も1軍初先発に臨む。「オープン戦なんで…」と話すにとどめたが、プロの先輩として援護射撃を期すのは当然だ。

 成長の一振りから始まる、21年ぶり3冠王への道。岩村は同年シーズンで打率・300、44本塁打、103打点を叩き出した。同じ高卒入団の左打者である猛虎の若きスラッガーも、後に続く。歴史的な快挙の扉をこじ開けた先に、飛翔の25年シーズンが待っている。(八木 勇磨)

 ≪65年以降わずか3人≫
 ○…オープン戦で打撃主要3部門の打率、本塁打、打点トップの3冠王は、記録が残る1965年以降では83年トレーシー(大洋)、93年メディーナ(広)、04年岩村明憲(写真、ヤ)の3人。阪神・前川が達成すれば、65年以降では球団初となる。

 ≪チームメート・高寺が阻止!?≫ 前川のオープン戦3冠王を阻止するのは、1学年上の若虎かもしれない。オープン戦の打点5は、前川の6に次ぐ2位につける。規定打席に未到達でのこの好成績は、勝負強さの表れだ。この日は関東遠征に出発し「開幕まで一番大事な時期というか、その遠征になると思う。一打席一打席に集中して結果を出せるようにしたい」と気持ちを引き締めた。内外野を守れる器用さと、センス抜群の打撃で、初の開幕1軍へ前進を続ける。

続きを表示

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年3月11日のニュース