【筑後鷹】ドラ3安徳が笑顔で歩む新人王への道 制球力と高い奪三振率でアピールを続ける

[ 2025年3月11日 06:00 ]

笑顔でノックを受けるソフトバンク・安徳
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 ソフトバンクのドラフト3位、最速152キロの安徳駿投手(22=富士大)は焦らずにじっくりと土台づくりをしている。入団時のメディカルチェックで右肘に異常が見つかり、今春キャンプはC組で調整。それでもトレードマークの笑顔を絶やさずに体力強化に励んだ。既に投球練習を再開し、実戦デビューも近づいている。制球力、奪三振率の高さもアピールポイントで目標はでっかく新人王だ。

 好きな言葉は「笑う門には福来たる」。筑後ファーム施設でいつもニコニコしている安徳はブルペンに入ると、きりっとした表情に変わり、最速152キロの直球を投げ込む。そんなギャップも魅力の右腕は「普段はへらへらしている感じで無意識に笑ってしまうんですけど、野球になると集中できる」と少し照れながら話した。

 福岡・久留米商から進んだ岩手・富士大で大きく伸びた。技術面で意識したのは一点だけ。「調子が悪かったり疲れると突っ込むところがある」。悪癖が顔を出さないようにドリル練習で修正するとフォームにより躍動感が生まれた。雪が積もりグラウンドが使えない冬場はウエートトレーニングにも力を入れて、高校では130キロ後半だった直球は150キロの大台を超えた。

 制球の良さが長所だが、投手を始めた小学校3年の頃は“ノーコン”だった。肩が強かった一方で「打者一巡ほとんどフォアボールみたいなこともありました」。力任せで投げるだけでは通用しないと経験し、脱力して投げることを心がけたことで自然と球がゾーンにいくようになったという。昨秋の北東北大学野球連盟のリーグ戦は計19イニング1/3を投げて四死球0だった。

 奪三振率の高さも売りだ。昨秋のリーグ戦は30奪三振。制球力を武器に投手有利のカウントをつくり、13・97という高い奪三振率をマークした。変化球はカットボールやスライダーをコーナーに投じて仕留める。「追い込むと打者も焦るし、ボールを投げても振ってくる可能性がある。エラーもないし、一番いい結果だと思う」とプロでも奪三振を意識していくつもりだ。

 入団時のメディカルチェックで右肘に異常が見つかり、春季キャンプは筑後ファーム施設でのC組で体づくりに励んだ。待望のブルペン入りも果たし、早ければ今月中旬に実戦デビューする道筋も見えてきた。「焦りはまったくない」と慌てず能力を全開にできる日へ向けて準備を進めていく。

 駿(しゅん)の名前には「優れた人」という意味があり、「大物になるように」という願いを込めて名付けられた。目標は「新人王」。持ち前の笑顔を忘れずに未来を切り開く。(杉浦 友樹)

 ◇安徳 駿(あんとく・しゅん)2002年(平14)5月18日生まれ、福岡県出身の22歳。小学1年から野球を始める。久留米商では甲子園出場なし。富士大では4年春の北東北大学リーグで防御率1・03で最優秀防御率。背番号28。1メートル77、82キロ。右投げ右打ち。

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