ソフトバンク・前田純 自主トレの地、長崎で巨人戦先発「いろいろな思い出をぶつけたい」

[ 2025年3月11日 06:00 ]

キャッチボールするソフトバンク・前田純(撮影・岡田 丈靖)
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 思い出深い長崎で魅せる――。ソフトバンクの前田純投手(24)が、きょう11日の巨人戦で先発する。オープン戦初先発で5イニングを投げる予定。舞台となる長崎は、昨季限りで現役を引退した和田毅氏(44)と合同自主トレを行った場所だ。今季ここまで実戦4試合で計9回を4安打無失点。師匠から学び成長した左腕にとっての“聖地”で初の開幕ローテーション入りを引き寄せる。

 自主トレで汗を流した球場でチャンスをもらった。開幕ローテーション入りを懸け、きょう11日の巨人戦でオープン戦初先発する前田純は「うれしかったですし、いつか頭から投げたいなと思っていた中で長崎。いろいろな思い出を投球にぶつけたい」と腕まくりした。

 22年の育成ドラフト10位で入団し、ゼロから師匠に学んだ地が長崎だった。1年目のオフに和田毅氏に弟子入り。「まずは食トレを思い出しますね。つらかった」。体づくりの基礎から叩き込まれ、体重は入団時と比べて6キロ増えた。「あとは体幹(トレーニング)ですかね。きつかった」。弱音をはきたくなる過酷な練習で投球に生きる体の使い方を吸収。心技体全てが成長し、昨年に念願の支配下登録を勝ち取り、プロ初勝利もつかんだ。

 そんな師匠は昨季限りで現役を引退。それでも今年1月の自主トレにも引き継ぎも兼ねて参加し、鬼コーチになってくれた。15日の日本ハム戦では引退試合が控えている。「和田さんが投げる前に成長した姿をお見せしたいですね」。恩返しの思いを伝えるマウンドにもなる。

 開幕ローテーション6枠のうち残された2枠を巡る争いは激戦となっている。ロッテとの開幕カード(3月28~30日、みずほペイペイドーム)は有原、大関、上沢、2カード目となる日本ハムとの初戦(4月1日、エスコン)までが内定。残る枠を前田純、東浜、伊藤、大津、松本晴の5投手が争っている。

 その中で前田純の安定した投球は際立っている。紅白戦を含めた実戦4試合に登板して計9回を投げて4安打無失点。前回4日のヤクルト戦とのオープン戦では3回完全で5奪三振と圧巻の内容だった。長崎自主トレに参加した楽天・早川から習得したカットボールも試投。巨人戦でも快投を続けて“永遠のゼロ”を狙う。

 倉野コーチは5投手の争いについて「今週で全てが決まるわけではないが、かなり方向性は見えてくると思うので重要であることに変わりない」と話した。来週からは開幕へ向けた調整段階に入り、各投手とも次回登板が事実上、最後のアピールとなる。「そこは気負わずに頑張ります」と前田純。思い出の地で初の開幕ローテーション入りをたぐり寄せる。 (井上 満夫)

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