広島・新井監督 1軍絞り込み本格化 精彩欠く田村を途中交代…若手に「少ないチャンスでアピールして」

[ 2025年3月10日 05:00 ]

オープン戦   広島0ー4ヤクルト ( 2025年3月9日    マツダ )

<広・ヤ>8回、選手交代を伝える広島・新井監督(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 広島は、ヤクルト戦(マツダ)に0―4で敗れ、オープン戦3連敗を喫した。打線は30イニング連続無得点と沈黙。シーズンへ向けて攻撃陣の状態が心配されるが、新井貴浩監督(48)は「特に気にはしていない」と強調した。一方で、指揮官は初回の右翼守備で落球した田村俊介外野手(21)を3回で交代させるなど、厳しい“愛情”も見せた。試合後には若手3選手の2軍降格を明言。28日の開幕・阪神戦(マツダ)を見据え、1軍メンバーの絞り込みを本格スタートさせた。

 試運転段階とはいえ、打線の沈黙ぶりが目立つ。スコアボードには「0」が並び、5日DeNA戦の7回以降は無得点が続く。決定打を欠く状況と結果にも、新井監督は前だけを向いていた。

 「そこ(連続無得点)はオープン戦なので、気にはしていない。(内容も)まずまずじゃないの。悲観するような内容ではない」

 現段階では内容を重要視している一方、開幕1軍の生き残りを目指す若手への視線は違う。その象徴が田村のプレーだった。初回の右翼守備で、先頭・塩見の平凡な飛球をファウルゾーンで落球(記録は失策)。挽回を期待して送り出した2回無死一塁からの第1打席で初球のカーブを打ち一直に倒れると、3回守備からベンチに下げた。指揮官は交代理由を説明した。

 「よーいどんで、あんなプレーをされたら、投手はたまらない。(交代は)愛情ですよ。野球にミスは付きもの。でも、そこで代えるのではなしに、チャンスは与える。打ったら、そのまま出そうと思っていた」

 ミスを犯した直後に“懲罰交代”となっても致し方ないワンプレーだったが、打席を与えた。その結果を見て交代を決断。田村は「もっと練習しないといけないなと凄く思う」と猛省し、「今日みたいな失策をしていると、信頼関係もなくなる。できるプレーはしっかりとこなせるように練習したい」と挽回を期した。

 開幕まで3週間を切った。主力の調整が進むにつれ、おのずと若手の出場機会は減る。試合後に新井監督は「なべ(渡辺)と啓介(佐藤)と湘大(内田)の3人は明日からファーム」と明言。メンバーの絞り込み作業も始まった。かねて指揮官は「(開幕を想定した布陣は18日からの)西武戦ぐらいかな」と一定の期限を示していた。それだけに田村、林、韮沢、中村奨ら若手にとっては、11日DeNA戦(横浜)からの5試合が正念場になりそうだ。

 「もう少し見させてもらう。少ないチャンスでアピールしてもらいたい」

 サバイバルもヤマ場に突入。攻撃陣が低調ゆえに、若手にとっては真価を示す絶好のチャンスであり、開幕前最後のアピールチャンスとなる。(長谷川 凡記)

「広島」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年3月10日のニュース