キャンプで課題解消に“走り回った”中日・井上新監督が望む「本当のバトル」が、始まる

[ 2025年2月28日 08:00 ]

春季キャンプを打ち上げ、選手とハイタッチする井上監督(中)(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 中日・井上一樹新監督は、闘志を燃やしている。2月25日、沖縄・北谷でキャンプを打ち上げ、「苦しい戦いが続くかもしれないが、下馬評を覆す形で僕らなりに前進して、そういった戦いを見せられたらと思います」と表情を引き締めた。

 昨季球団史上初の3年連続最下位に沈んだチームの再建を託された新指揮官。低迷要因の一つが、深刻な得点力不足で昨季チーム373得点はリーグワースト。課題解消が最重要課題となっている。

 昨季チームの主軸を担った細川をはじめ、岡林や村松、石川昂らと主力野手の大半が20代。未知数だが、伸び代も予感させる。特に3年目の福永は井上監督が今季から背番号7番を託すなど期待を寄せる正二塁手候補。昨季は規定打席には届かなかったが、111試合で打率・306、6本塁打、32打点。右中間方向へ伸びる打球が持ち味で、春季キャンプでは「強く振れ」という松中打撃統括コーチ提案のロングティーに取り組むなど、さらなるレベルアップを目指してきた。

 新戦力で言えば、新外国人のボスラーか。昨季マリナーズ傘下3Aタコマで119試合に出場して打率・303、31本塁打、110打点の好成績。一、三塁を守るほか右翼など外野守備もこなすこともプラス。石川昂や中田ら他の野手との兼ね合いも含めた幅広い起用が可能で、井上監督も「ユーティリティーな選手として期待している。中軸に入れたい」と期待を寄せる。23日の阪神とのオープン戦で場外弾を放つなど、オープン戦3試合で打率・571、1本塁打、4打点。今後、本番モードに入る主戦投手と対戦する中で、どこまで対応できるかがポイントとなる。

 投手陣の整備も欠かせない。ナショナルズに移籍した小笠原を欠いた先発陣では高橋宏に続く柱候補が不在で、新加入マラーはもちろん、涌井や大野らベテランの奮起が必須。巨人に移籍した元守護神マルティネスの穴は大きく、松山や清水や藤嶋、新外国人マルテらを加えた救援陣の一丸姿勢が求められる。

 井上監督は春季キャンプを終えた際、「これからのオープン戦が本当のバトルになる。その上で、ベンチメンバーやスタメンを決めることになる。これからのバトルに期待したい」と競争激化を促した。開幕まで約1カ月。昨季までと違う姿を見せられるか。井上監督が勝負の1年目に挑む。
(記者コラム・湯澤 涼)

続きを表示

この記事のフォト

「中日」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年2月28日のニュース