【広澤克実氏 直撃キーマン(上)】“虎の4番”阪神・森下はDeNA・牧、巨人・岡本よりポテンシャル上

[ 2025年2月26日 05:15 ]

本紙評論家・広澤克実氏(左)との対談を終え、バットを手に意気込む阪神・森下(撮影・椎名 航)
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 阪神・森下翔太外野手(24)が、沖縄・宜野座キャンプで本紙評論家の広澤克実氏(62)と初対談した。「虎の4番」の先輩から牧、宮崎(ともにDeNA)、岡本(巨人)らリーグ屈指の右打者よりも「ポテンシャルは上」と太鼓判を押された。セ界最強右打者に上り詰める決意を新たにし、腰の張りによる離脱期間に得た学びや、互いの「4番論」にも話は及んだ。(取材・構成=八木 勇磨)

 広澤 今年は打撃においてどんな取り組みをしていますか?

 森下 昨年の課題として、センター方向への打球に力が伝わっていない感覚がありました。そこを改善するために、体に巻き付いて内からバットを出す「インサイドアウト」で打てるようにやっています。その中で、手で(バットを)出すのではなく、昨年取り組んだ「体が先に回転して、後からバットが出てくる形」で打ちたいと思っています。

 広澤 完成が100点だとしたら、今はどのくらいの精度?

 森下 まだ30、40点ですね。

 広澤 私も引退するまでインコースはあまり打てなかったけれど、最後、41歳のときに技術をつかんだのよ。現役を辞めてから“何で俺は(もっと早くから)打てなかったんだろう”と思ったね。

 森下 やりたいことのイメージや形は分かっているのですが、(球が)前から来る時の感覚と、ティー打撃の感覚では違うので、そこのズレが今少し、生じていますね。

 広澤 セ・リーグの右の強打者で言うと、牧選手、宮崎選手(ともにDeNA)、岡本選手(巨人)の名前が挙がるけど、ポテンシャルでは森下選手の方が少し勝っているかもしれない。でも、彼らの領域に追いつくためにはインサイドを攻略できるかどうか。彼らを追い越せる右打者は森下選手しかいない。森下選手のインサイドの打ち方は、まだまだ良くなると思います。

 森下 そうですね。

 広澤 バットのヘッドが遠回りして、キャッチャーの方向から出てくるときがある。そのために、コンパクトに打つことが難しくなっている。森下選手の凄いところは、遠回りしているにもかかわらず、芯で打てること。たまに(左翼方向へ)とんでもないファウルを打つこともあるので。

 森下 勉強になります。その中で、23日の中日とのオープン戦で涌井投手から初回に打った本塁打は、インコースの球を(ファウルゾーンへ)切れずに打てました。凄く成長を感じる一打だったと思います。

 広澤 今年は4番。どういう心構えで臨むのかな。中大は1年生から4番だった?

 森下 4番は、実はあまり打ったことがありません。東海大相模時代は1、3番、中大では、牧さんが在学中は、牧さんが4番だったので、僕は3番が多かったです。4番を意識するというより、技術として、教えてもらったことや、今自分がやっていることを、自信を持ってやればいいかなと思っています。

 広澤 私の理想のバッターはバリー・ボンズ!ああいうふうになってほしいな。右のバリー・ボンズ!

 森下 本来は、あの(球を極力手元まで呼び込んだ)タイミングで打ちたいんですよね。それを来年の課題にしようと思っています。もう決めています。

 広澤 その場で鋭く体を回転させる感じですね。バリー・ボンズを目指して頑張って!来年、会う時は“バリボー!”って呼びます(笑い)。

 森下 ありがとうございます。頑張ります!

 (下)に続く

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