DeNA、今季対外試合1号の源「ケンティー・アンクル」 コアな視点と言われても分析の価値あり

[ 2025年2月14日 12:00 ]

中日との練習試合での7回、ソロを放つ井上
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 DeNAは11日、今季対外試合初戦の練習試合中日戦(北谷)に4―0と快勝した。そして3―0の7回。2年目・井上絢登内野手(24)は「対外試合チーム1号」の右越えソロをマークした。

 1軍生き残りをかけたアピール弾。「ケンティー」と呼ばれ親しまれる男は、「チャンスはものにしたかった」と声を弾ませた。

 武器は豪快なフルスイング。「打球速度が最近は(時速)170キロ後半に届くようになってきた」と胸を張るその思いっきりは、チーム内でも評判だ。

 そして記者は、フルスイングを生み出す源の1つとして、白球を捉えるインパクト時からフォロースイングにかけての「右足首」の形があることに注目した。

 ボールを捉えた瞬間、打者は通常踏み出す側の足の爪先は、構えていたときの状態から、投手方向に約90度近く向きを変えることが多い。体重移動時にバランスを取るためで、この動きを「足を逃がす」と表現することがある。牧や佐野も踏み込む足の足首は「逃がす」し、それはいたって通常の動きだ。

 だが「ケンティー」は構えた状態から右足を踏み出すと、足首がクルッと動くことなく、同じ形で土に着地する。つまり足首が「逃げない」。そしてその状態は、フォロースルーを終えるまで続く。

 8日の紅白戦で「チーム1号」を放った山本は、「あの形でフルスイングしても体がブレないのは凄い」と感嘆し、梶原は「踏み込んだときの足首の形は、彼の特徴ですよね」と指摘した。

 井上は「特に意識することなく昔からこうなんです。自分は股関節が柔らかい。開脚すると180度股が開く。打つ瞬間に右足首を投手方向に“逃がす”ことをしなくても、股関節を中心に体重移動ができて、踏ん張ったままでいられる。体に支えができ、僕は“逃げ”ないことで強いスイングができていると思う」と説明した。大村野手コーチも、「打撃フォームには何万通りの形がある。自分で形をつくっているので、それを継続していけばいいんですよ」と目を細めた。

 記者は「安打製造機」佐野にも、井上の右足首について聞いてみた。すると「自分はその部分はあまり意識したことはない。自然と体が動いているので。でも言われてみれば、そうですね。大木さん、それマニアックじゃないですか」と笑顔を見せてくれた。

 結果を残そうとする男の「武器」を分析していたら「ケンティー・アンクル」に行き届いた。開幕までサバイバルは続く。それまでに、井上が「逃げない」右足首でどのような結果を残し続けるのか、注目は続く。(大木 穂高) 

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