マチャド“頭脳的走塁”「守備妨害ではないの」と賛否両論 元審判「99%わざとなのはわかりますが…」

[ 2024年10月9日 13:14 ]

ナ・リーグ地区シリーズ第3戦   パドレス6-5ドジャース ( 2024年10月8日    サンディエゴ )

2回に中前打を放ちポーズを決めるパドレス・マチャド(AP)
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 パドレスのマニー・マチャド内野手(32)の“頭脳的走塁”が賛否両論を巻き起こしている。

 問題のプレーが起きたのは2回だった。マチャドは先頭で中前打を放ち出塁。次打者・メリルのゴロで二塁に進んだ。その際、内側に進路を変え、内野の芝生付近を走って二塁へ向かったためゴロを捕球した一塁手・フリーマンの二塁への送球がマチャドの肩付近に直撃。悪送球となって無死一、三塁にチャンスを広げた。

 その後、パドレス打線は猛攻でこの回、6点を奪った。

 この走塁をめぐりSNS上では議論が紛糾。「そもそもマチャドの走塁に本当に問題があるなら、ドジャース側は確実に抗議してる」「マチャドの走塁がずるいならドジャースの年俸後払いもどずるい。でもどちらもルール内」「マチャドの走塁頭よく使ってたなと改めて思うな。あれなかったらパドレス負けてたかも」と頭脳プレーと称える声が寄せられた。

 一方で「マチャドのあの走塁が納得いかない あそこから崩れていった あれで守備妨害取らないのがおかしい」「マチャド選手の走塁は守備妨害では無いの」「なんでマチャドの走塁 守備妨害取られんかったん露骨にせり出してる」と指摘する声も。X(旧ツイッター)では一時「マチャドの走塁」がトレンド入りするほどだった。

 米マイナーリーグで12年間、審判を務めた経験を持つ松田貴士氏は自身のX(旧ツイッター)で、このプレーについて【守備妨害?】と題し、動画付きで解説。「一塁走者は一塁ゴロから二塁に送球が来ることを見越して走路を送球線上に変更」とした上で「99%わざとなのはわかりますが、現行のルール解釈でこれを『守備妨害』とすることはできません」と指摘。続けて「もし送球を見ながら体を入れたり、手を使ったりすれば『守備妨害』となります」と守備妨害になるケースを詳しく説明した。

 また、試合後、悪送球したフリーマンも「(同じ立場なら)私たちも同じことをしていただろう。キャンプからそういう練習をしているし、そう教えられている」と自身も逆の立場だったら内寄りに走るとマチャドの走塁について語った。

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