由規、現役引退を正式発表「無我夢中で駆け抜けた17年間でした」 ヤクルトがコーチ招へい報道

[ 2024年10月8日 12:31 ]

9月に行われたヤクルトー広島戦でレジェンドOBファーストピッチセレモニーを行った由規
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 BCリーグ武蔵は8日、由規投手兼コーチ(34)の退団を正式発表した。由規は、古巣・ヤクルトが投手部門の新コーチとして招聘(しょうへい)を検討していることが報じられたばかり。復帰すれば7年ぶりにスワローズのユニホームに袖を通すことになる。

 BCリーグ武蔵はこの日、「由規投手兼任コーチの退団および現役引退が決まりましたのでお知らせいたします」と発表した。仙台育英(宮城)から07年高校生ドラフト1巡目でヤクルトに入団し、10年に当時日本人投手最速の161キロを計測するなど速球派として絶大な人気を誇ったが、その後は右肩の故障に苦しみながら楽天や独立リーグ、台湾球界を渡り歩いた苦労人が、17年間の現役生活に幕を閉じる。

 由規は球団を通じ、「今季で現役を引退する決断をしました」とコメント。「現役のほとんどが怪我ばかりで苦しい時間を多く過ごしましたが、リハビリに耐え掴み取った一軍でのマウンドは僕にとって何よりも嬉しく最高のご褒美でした。NPBで13年。独立リーグで4年間。無我夢中で駆け抜けた17年間でしたが、ファンの方々の応援がなければここまで頑張る事はできませんでした。ファンの皆様の歓声と声援は一生忘れません。どんな時でも背中を押して頂きありがとうございました」と感謝を伝えた。

 ◇由規(本名・佐藤由規=さとう・よしのり)1989年(平元)12月5日生まれ、宮城県出身の34歳。仙台育英では2年夏から3季連続で甲子園に出場。07年高校生ドラフト1巡目でヤクルトに入団し、18年までプレー。19年に育成選手として楽天に移籍し7月に支配下選手に復帰も20年に戦力外通告を受けた。通算成績は91試合で32勝36敗、防御率3.66。その後、BCリーグの武蔵や台湾・楽天でプレーし、今季は武蔵で兼任コーチ。1メートル79、80キロ。右投げ左打ち。

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