「ドジャースに恨みはない」戦力外でアストロズに移籍したヘイワードのプロフェッショナルな姿勢

[ 2024年9月15日 07:17 ]

移籍後、初アーチを放ちポーズを決めるアストロズ・ヘイワード(AP)
Photo By AP

 ドジャースを戦力外になりアストロズに移籍したベテランのジェイソン・ヘイワード外野手(35)について、ロサンゼルスタイムズ紙が14日(日本時間15日)に報じている。

 アストロズでのデビュー戦は8月29日、本拠ミニッツメイドパークでロイヤルズ相手に2点適時二塁打を放ち、6-3の勝利に貢献。9月12日のアスレチックス戦では2点本塁打をマークした。

 右翼手として5試合に先発し、7試合で途中出場。アストロズのスター、カイル・タッカー外野手が右脛の骨折から復帰する過程で、個人成績は12試合で21打数3安打、打率.143、4打点となっている。「役割が必ずしも明確でないのがチャレンジ。チームが勝つために最善を尽くしたい。遅い時期に新しいチームに合流すると、すぐにでも慣れたいと思う。同時に自分の仕事にも集中しないと」と言う。

 ジョー・エスパーダ監督はヘイワードは一選手以上の働きをしてくれると評価する。「彼は多くのチームを見てきたから、試合前のミーティングでたくさんの情報を共有してくれる。ブルペンから知らない投手が入ってきた時、打撃コーチのような役割を果たしてくれた。それらの投手と対戦経験があり、チームメートを助けてくれる」。

 アストロズのリリーバー、カレブ・ファーガソン投手は、23年にドジャースでヘイワードのチームメートだった。「彼のようなキャリアを持つ選手が、プレーしていないときでも全力でチームのために集中しているのを見ると、驚かされます」とそのリーダーシップを称えている。

 ヘイワードは今季ドジャースと1年900万ドル(約12億6800万円)で再契約したが、背中や膝のケガで休みがち、63試合で打率.208、6本塁打、28打点だった。

 ムーキー・ベッツ内野手が左手骨折から復帰し、右翼手に戻ったことで、役割を失った。「ドジャースに対して恨みを持つ必要はない。自分はフィールドで全力を尽くしたし、そういうのもゲームの一部で、ビジネスの一部でもある。フロントオフィスの人は常にチームが勝つために最善を尽くす」と振り返る。ひょっとしたらワールドシリーズでドジャースと対戦するかもしれない。ヘイワードはそう聞かれると「そのシナリオが現実になる可能性があっても、それを考えるより、今夜の試合に集中することが大事」と話していた。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年9月15日のニュース