ドジャース・大谷 最終打席で怒りの33号 自分に対し「歯がゆい その前の4打席でなんとかできた」

[ 2024年8月4日 01:30 ]

インターリーグ   ドジャース5―6アスレチックス ( 2024年8月2日    オークランド )

9回、3ランを放ち声を上げるドジャース・大谷(撮影・西尾 大助)
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 笑顔なき33号だった。ドジャースの大谷翔平投手(30)は2日(日本時間3日)、敵地でのアスレチックス戦に「1番・DH」で出場。移籍後最長の19打席連続無安打も、9回の第5打席に右越え33号3ランを放った。ただ、4試合ぶりで今季初の3ランも空砲となり、5―6で敗れ3連敗。首位はキープしたものの2位のダイヤモンドバックスに4ゲーム差に迫られるなど、大谷ももどかしさを隠さなかった。

 自分に向けた怒りの雄叫びだった。4点を追う9回2死一、二塁。大谷が5番手右腕ファーガソンの速球を捉えた。打球速度116・3マイル(約187・2キロ)、25度で飛距離405フィート(約123・4メートル)の完璧な弾丸3ラン。だが、左手でクルッとバットを回しながら吠えた顔は、厳しいままだった。

 「歯がゆい感じ。なかなか勝てず、フラストレーションがたまっている。その前の4打席でもう少しなんとかできたと思う」

 今季初の3ランも1点が届かず3連敗。直前の打席が怒りの伏線だった。同じく4点を追う7回2死満塁。一ゴロに倒れ「打てればもうちょっと勝てるチャンスがあった」と責任を背負い込んだ。これで移籍後ワーストの19打席無安打。20打席ぶりの安打が一発となり2位のオズナ(ブレーブス)に2本塁打差をつけ、打率・308で1厘差のトップに立つが敗戦と自身へのふがいなさが勝った。「ここ数試合、正直自分の中でも状態は良くなかった」。1、2打席目に大きな中飛を放ったが失速。「2打席目は36度で105マイル(約169・0キロ)くらい。スピンがかかり過ぎて同じ打球速度でも伸びない。軌道が少しずれている。技術不足」と振り返った。

 ベッツが左手骨折、フリーマンが3歳の息子の病気で離脱する中、MVPトリオで1人残って奮闘する大谷。デーブ・ロバーツ監督は「翔平一人で打線を引っ張るのは不可能。(相手は)あとの8人と勝負すればいいだけ。4点差があれば、3ランでも勝てない」とかばった。

 ア・リーグ西地区最下位のア軍に敗れ、2位のダイヤモンドバックスに4ゲーム差で、3位パドレスも4・5ゲーム差。大谷は「明日が大事。良かったと思う感覚がどれだけ持続できるかなので、明日の1打席目が大事」と視線を前に向けた。

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