“金農旋風”再び!金足農6年ぶり甲子園 吉田輝星弟・エース大輝154球完投 9回2死満塁しのぐ

[ 2024年7月21日 15:50 ]

第106回全国高校野球 秋田大会決勝   金足農6―5秋田商 ( 2024年7月21日    さきがけ八橋 )

<金足農・秋田商>優勝を決め涙する金足農・吉田(左)(撮影・大城 有生希)
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 金足農が秋田商を下し、甲子園準優勝した18年以来、6年ぶり7度目の甲子園出場を決めた。

 打線は2回1死、吉田大輝投手(2年)の右前打から3連打で先制。その後スクイズを決めるなど3点を先取した。直後の3回に2点を返されたが、その裏に相馬英典捕手(3年)がソロ本塁打。5回にも1点差とされたが、7回にも得点するなど小刻みに加点。今大会一度もリードを許すことなく頂点に立った。

 先発を託された最速145キロ右腕エース・吉田は初回から力強い直球を披露した。1点リードの7回、1死満塁と絶体絶命のピンチを迎えたが三ゴロ併殺に打ち取るなど要所を締める投球。2点リードで迎えた9回も1点差に詰め寄られ、なおも2死満塁とされたが最後までマウンドを譲ることなく投げ切った。154球、16安打を許したものの粘りの完投。オリックスの兄・輝星のように再び“金農旋風”を起こすため、堂々と聖地へ乗り込む。

 吉田は10日のノースアジア大明桜戦は延長10回を投げ抜き、5安打2失点、11奪三振の好投を披露。連覇を狙った第1シード撃破にチームを導いていた。13日の大館桂桜との3回戦は公式戦初完封を達成し兄がエースで甲子園準優勝した18年以来、6年ぶりのベスト8進出。16日の準々決勝でも6安打完封で4強入りを決め、連続無失点を21回に伸ばしていた。準決勝の登板はなく、万全の状態での決勝のマウンドだった。

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