周囲を笑顔にさせる松原聖弥 苦しむ西武を笑顔にさせる存在になれる

[ 2024年6月26日 07:15 ]

西武へのトレードが決まった松原
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 いつものやりとりが楽しみだった。巨人から西武にトレードで移籍した松原は、巨人時代、1学年下の担当記者を見つけると「今日は仕事で来てんの?」とイジってくれた。「(松原)聖弥さんに会いに来ました」と返すと「俺に聞くことなんてなんもないやろ」と笑いながら丁寧に取材に応じてくれた。

 巨人担当の若手記者は、東京ドームがナイター開催なら、午前中は川崎市のジャイアンツ球場で取材してから移動する動きが定番。「今日もナイター?頑張れよ!(吉川)尚輝によろしくな」と送り出してくれていた。前日の1軍の試合の話題に必ずなり、欠かさずチェックしていることが伝わってきた。

 断酒や食生活の改善にも取り組み「今季あかんかったら終わりやとしか思っていない」と背水の陣で挑んだ今季は、キャンプ、オープン戦とアピールに成功し開幕1軍スタート。だが、9試合に出場も13打数2安打、打率・154と苦しみ、4月15日に出場選手登録を抹消された。それでも「必ずチャンスがあると信じて頑張る」と気落ちしている姿は見せず。阿部監督から指摘された「技術はいい。腹くくっていくところは、行かなきゃ」という精神面の課題克服に取り組んでいた。

 周りにいつも笑顔があふれていた。指揮官も「どうせお前、打てないから」と愛のイジりをしながら、グラウンドで笑顔で会話をするシーンが多く見られた。先輩、後輩問わずに仲が良くモノマネも得意。「一塁を駆け抜ける梶谷」といった人の特徴を捉えることに長けていた。ドラフト4位で入団した泉口も、キャンプ中にゴルフに行くなど、すぐに仲良くなり、2軍降格となった際も「すぐに連絡しました。聖弥さんがいると心強い」とルーキーの心もつかんでいた。移籍先の西武には、巨人在籍時代に映画を一緒に見に行くなど、公私ともに仲の良かった炭谷もいる。

 トレード発表後、ジャイアンツ球場で「一日でも早く馴染んで、1試合でも多く勝ちに貢献できるように」と意気込みを語っていた松原。コミュニケーション能力が高く、チームに溶け込むのに時間はかからないはず。最下位に苦しむ新天地で、笑顔が弾ける姿を楽しみにしている。(記者コラム・小野寺 大)

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