ヤクルト「2番・山田」がオープン戦初出場で2安打2打点 1番・西川と新得点パターン誕生も

[ 2024年3月3日 05:30 ]

オープン戦   ヤクルト6―3中日 ( 2024年3月2日    バンテリンD )

<中・ヤ>5回、山田は2点適時打を放つ(撮影・椎名 航)
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 キャプテンの打棒が光った。ヤクルト・山田が初回1死の1打席目で、高めの初球145キロ直球を豪快に振り抜いた。「1、2、3でいった」。左翼フェンス直撃の二塁打でチャンスをつくり、相手暴投で三塁に進むと、内野ゴロの間に先制ホームを踏んだ。

 5回には無死二、三塁で内寄りのカットボールを左前に運ぶ2点適時打を放った。オープン戦初出場で2安打2打点。「バットは振れているし、キャンプで取り組んだことが出せた」とうなずいた。

 新たな攻撃パターンの誕生を予感させた。この日は1番に新加入の西川を起用し、山田が2番に座った。5回の得点は西川が安打と盗塁で起点となり、山田のバットで生まれた。同じ92年生まれ。キャンプ中に食事に出かけた際には「同い年だし、そうやって(2人が並んで)打順を組めたらいいね」と話していたという。

 主に1、3番を主戦場としてきた。今季で14年目だが2番での先発出場は過去54試合しかなく、年度別では20年の39試合が最多だ。チャンスメークも、走者を還す役にもなれる「2番・山田」はコーチの発案。長いシーズンの一つのオプションだが、高津監督も「つながる打線というのを考えていかなきゃいけない」とした上で「長打力のある2番というのは相手にとっても嫌でしょうね」と続けた。

 22年は打率・243、23年は同・231に終わった。「昨年、一昨年と成績が出ていないので、調整というよりも結果を残せるように。オープン戦だけど必死に取り組みたい」。公式戦さながらに結果も追い求めている。(重光 晋太郎)

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